引越しや契約している業者を切り替える際、料金が重複してしまうケースが存在します。
切り替えの手続き上、契約月がまたがることはやむを得ないのですが、重複する月が2か月、3か月と続く場合には、ガスの解約漏れなどの不備を疑ってください。
本記事では、ガス料金の二重請求が発生する原因と、対処法について解説します。
ガス料金が二重請求される原因とは?

ガス料金の二重請求が起こってしまう原因を大きく分類すると、3種類です。
- ガス会社の変更
- 前住所と現住所の支払い時期が重なる
- ガスの支払い方法の変更
自分が正しく手続きをしても、ガス会社の処理ミスのケースも考えられますので、注意してください。
ガス会社の変更
前のガス会社に解約連絡をしていない
二重でガス料金を請求される原因として一番起こりやすいものとして、前の住所のガス会社を解約していなかったというものがあります。
引越し作業でバタバタしていると、前住所で利用していたガス・水道・電気・インターネット回線契約がそのまま残ってままにしていることも考えられます。
引越し先でも同じ業者を利用する場合には、業者も手続きをしてくれますが、別の会社に契約を変更した際(東京ガス⇒ニチガスなど)には、契約解除の手続きをしなければなりません。
解除手続きを行わないと、基本料金をいつまでも支払うことになりかねないので、二重にガス料金を支払っていることに気がつきましたら、すぐに解約しましょう。
前住所と現住所の支払い時期がたまたま重なった
ガス料金の二重払いで考えられるもう一つの原因が、引越しした際、前住所と現住所のガス料金の請求が届くケースです。
口座振替などの場合、引き落としされるタイミングは、翌月や翌々月になることが一般的です。
一方で、引き落としのタイミングはガス業者によって異なるので、先々月のガス料金(A社)の請求と先月のガス料金(B社)の請求が同月になることもあります。
つまり実際には2重払していないのですが、たまたま請求のタイミングが重なったことで2重払しているように見えた、というケースです。
びっくりするかもしれませんがこの場合には、余計にガス料金を支払っているわけではありませんのでご安心ください。
翌月以降は月1回の引き落としになります。

ガス料金の支払い方法を変更した
ガス料金の支払い方法は、契約している会社によって異なりますが、『口座振替』、『クレジットカード払い』、『払込書での支払い』の3種類の方法が一般的です。
同じ支払い方法を継続していれば、二重支払いする可能性は低いです。
しかし払込書の支払いから銀行の口座振替に移行する場合など、支払い方法を変更する際には、ガス業者が手続き処理を間違える可能性もあります。
またガス業者自身が、クレジットカード会社への連絡を間違えるケースもあり、実際に二重請求が発生した事例も存在します。
レアケースですが、上記の2つに該当しなかったけど料金が引き落とされている、という場合はこちらのケースも疑いましょう。
東京ガス山梨株式会社(社長:金澤 悟、住所:甲府市北口3-1-12)は、山梨県内のお客さまにガスと電気等を販売しております。このたび、弊社の事務手続きの不備から、ガス・電気料金等をクレジットカードでお支払いいただいている一部のお客さまのご指定口座から二重でご利用料金が引き落とされる可能性のあることが判明いたしました。

ガス料金の二重払いを防ぐ方法

次に、ガス料金の二重払いを防ぐ方法をお教えします。
「二重払いを防ぐ」といっても難しいことは何もありませんので、ご安心ください。
毎月のガス料金の支払金額を確認する
ガス料金の二重払いを防ぐ方法として一番確実なのは、毎月支払っているガス料金を確認することです。
口座振替であれば、毎月同じ日にちに引き落としがされますので、月に1回通帳をチェックするだけでOKです。
またクレジットカードであれば請求書で何月分のガス料金の請求かは確認できますし、料金の支払い方法を変更した際には、いつの月から適用されるかも忘れないようにしましょう。
支払ったガス料金の金額を確認する
ガス料金は、基本料金に実際の使用量に応じた金額を合計したものが請求されますので、インターネット回線料金とは違い、毎月同じ金額が請求されることはありません。
したがって同じガス料金が毎月引き落としされている場合には、自分の使用したガス料金なのか念のため確認してください。
なお最近では、スマホアプリをリリースしているガス業者もあり、アプリで料金の確認もできるようになっています。
引越しの際には必ず解約の連絡を行う
引越しでガス業者を変更する際には、解約手続きを忘れずに行いましょう。
ガス業者は利用できるエリアが限られていますので、遠方に引越す際にはガスの新規契約をしなければなりません。
また新規契約をする場合には、感覚的に乗り換えの意識が薄くなり、解約するのを忘れやすくなります。
なおガスの利用停止をする際には、必ず閉栓作業を行いますが、ガス業者の閉栓作業には立ち会いが必要となりますので、日程調整も忘れずにしてください。

ガス業者を変更する際の注意点

ただ先ほどご説明しました通り、ガス業者を変更する際に、解約漏れなどがあると料金の二重払いになってしまうケースも考えられます。
そのためガス業者を変更する際の、注意点をまとめました。
引越しでガス業者を変更するなら2週間前までに連絡すること
同じことの繰り返しになりますが、引越しやガス業者の切り替えをする際には、使わない場所のガスを止める必要があります。
解約しないと永遠と、基本料金を支払い続けることになりますので、引越しする2週間前までにはガス会社に連絡してください。
なお東京ガスやニチガスについては、WEBから解約手続きが可能です。
電話で申し込みたい人も、連絡先は申し込みページに記載されていますので、ご確認ください。

解約申込日を間違えないこと
ガス料金は、月の途中で解約しても料金は日割り計算ですので、余分に料金を支払うことはありません。
ただ一方で、解約してガス栓を閉めた時点で、その場所ではガスが利用できなくなります。
したがって引越し日よりも先に解約していますと、引越しまでの期間にガスが使用できない状態が続きますので、解約する日にちにも気を付けましょう。
閉栓・開栓作業には必ず立ち会う必要がある
ガスの利用停止・利用開始にはガス栓の開閉栓が必要です。
作業自体はガス業者が行いますが、作業している時に、契約者または代理人が立ち会いをしなければなりません。
また開閉栓の作業には、業者と日程調整をしなければならず、休日や引越しが盛んな時期(春先)では、早めに予約をしないと希望日に作業をしてもらうことができませんの要注意。
またライフラインの停止は、生活にも支障がでますので、引越し作業の中でも優先順を上にしてください。

ガス料金の二重払いを防ぐ方法のまとめ
ガス料金の二重請求を防ぐ対処法のまとめです。
- ガス料金は毎月確認する
- 乗り換え時には支払月が重複することもある
- 解約手続きは忘れないこと
- 引越し時には早めにガス業者に連絡を
二重払いを防ぐためには、日ごろから請求書などを確認することが大切です。
とくに支払い方法の変更や、ガス業者を切り替えたタイミングは二重払いの危険が潜んでいます。
またこれから引越しする人は、早めに準備をして、手続き漏れがないように注意してください。
