プロパンガス(LPガス)が都市ガスよりも割高な理由を解説

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プロパンガスは都市ガスよりも使用料金の高いイメージがありますよね。

単純に比較すると、プロパンガスの方が料金は高いです。

ではどうしてプロパンガスの料金は高いのか、またプロパンガスでも料金を安くする方法について解説します。

プロパンガスと都市ガスの違い

プロパンガスと都市ガスは、ガスを使うまでの仕組みが違います。

インターネットで例えると、光回線とADSL回線くらい別物だと考えましょう。

プロパンガスの特徴

プロパンガスはLPガスの一種であり、LPガスはプロパンやブタンを主成分とする液化石油ガス(LPG)のことをいいます。

LPガスの中で最も有名なガスがプロパンガスなので、一般的に『プロパンガス=LPガス』と認識されています。

プロパンガスを使用する場合、ガスボンベをガス業者が各家庭に配送する仕組みで、契約者がボンベを交換する必要はありません。

ガスボンベ内のガスを使い切ればガスは利用できなくなりますが、定期的にガス業者がボンベを交換に来ますので、基本的にガス欠を心配する必要はありません。

またLPガスは都市ガスよりも火力が強く、都市ガスが利用できるエリアであっても、火力を必要とする飲食店ではLPガスを使っている所が多いです。

都市ガスの特徴

都市ガスとはガス管を通じて、各家庭にガスを供給する仕組みです。

主なガスの原料はメタンや液化天然ガス(LNG)で、LPガスとは原料の種類も異なります。

ガス管を利用する関係上、ガスボンベによりガスを運搬する必要はないため、都市ガスと契約すれば水道と同じように利用できるのもポイントです。

火力はプロパンガスに劣りますが、家庭で使用する際に十分な火力は出ます。

なおガス管が配備されていないエリアだと、都市ガスは利用できません。

プロパンガスの料金が割高になってしまう3つの理由

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プロパンガスの料金が割高になっている理由は3つあります。

プロパンガスが高い理由
  • 配送コスト
  • 事業者の規模
  • 価格競争の乏しさ

ガスボンベの配送に必要なコストが高い

プロパンガスの料金が高くなる最大の理由は、配送コストです。

プロパンガスを利用する際、ガス業者が定期的にガスの交換作業を必要とするため、交換する際の人件費はガス料金に上乗せされます。

事業者の網羅しているエリアが広域だったり、顧客数が少なければ、1件あたりに上乗せされる人件費も高くなります。

それに対し都市ガスは、ガス管を配備すれば、ガスを供給するコストは発生しません。

ガス管の設備費用や管理コストは発生しますのが、維持管理コストはプロパンガスよりも少なく、また利用可能エリアが決まっているためコストを抑えられています。

販売しているガス業者の規模が小さい

LPガス販売事業者は経済産業省の資料によると、2019年12月末時点で17,603(者)も存在します。

参考:2019年(2019年12月末)時点の全国の販売事業者数・保安機関数等

たとえば千葉県船橋市が所在地のLPガス販売店だけでも、これだけの事業者があります。

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出典一般社団法人 千葉県LPガス協会

一方、都市ガスの供給事業者数は2016年時点の資料では、203(者)しかありません。

LPガス業者の件数は年々減少しているとはいえ、都市ガスよりの80~90倍も販売事業者数が存在する計算です。

価格競争を行う場合、会社の体力(規模)が大きいほど有利です。

2018年から2020年にかけて乱立したスマホ決済も、最終的に生き残っている業者は数社しかありません。

しかし小規模でも生き残れる業界は、価格競争が起こっていない業界とも考えられるため、ガス料金が値下がりしない状況があります。

料金プランを対外的に公表していない

LPガス販売事業者は数多くありますが、対外的に料金を公表している業者は少数です。

資源エネルギー庁資源エネルギー庁石油流通課が行った、「LPガス料金の公表状況調査の結果」によると、ホームページと店頭で料金を公表している業者は、有効回答数の僅か2.1%しかありませんでした。

店頭のみで料金を公表している事業者は7割近くありましたが、今の時代にホームページで料金を確認できないのは少し考えられませんよね。

料金がわからなければ、比較することもできませんし、もし契約できるガス事業者がその地域で1か所のみなら選択肢がありません。

なおLPガス料金を公表している販売事業者については、一覧としてまとめてありますので、詳細はそちらをご参照ください。

世帯ごとのプロパンガス・都市ガス料金比較

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都市ガスはプロパンガスに比べ、同じエネルギーを発生させるために多くのガスを消費します。(約2.18倍)

そのためプロパンガスと都市ガスを比較する際、単純なガスの使用量で料金を比較しないようにしてください。

LPガスの料金表

1か月のガス料金(東京都エリア平均)

基本料金1,741円
5m³4,352円
10m³6,941円
20m³12,017円
50m³26,193円

※2020年10月の料金

※一般財団法人日本エネルギー研究所の「一般小売価格 LP(プロパン)ガス」を参照

都市ガス(東京ガス)の料金表

1か月のガス料金(東京地区等)

1か月のガス使用量基本料金(円)従量料金(円・m³)※
0m³から20m³まで759円135.06円
20m³を超え80m³まで1,056円120.21円
80m³を超え200m³まで1,232円118.01円
200m³を超え500m³まで1,892円114.71円
500m³を超え800m³まで6,292円105.91円
800m³を超える場合12,452円98.21円

※2020年10月検針分の料金

※一般料金プランの金額

プロパンガスと都市ガスの料金比較

LPガスを10m³相当使用した場合

・基本料金 1,741円
・10m³ 6,941円

1,741円+6,941円=8,681円(月額料金)

 

都市ガスをLPガス10m³使用した場合

10m³×2.18倍=21.8m³

・基本料金 1,056円

・1m³あたりの従量料金 120.21円

1,056円+120.21円×21.8m³=3,676円(月額料金)

 

8,681円>3,676円

※2020年10月の料金を参考に算出

一目瞭然ですが、プロパンガスよりも都市ガス料金の方が断然安いです。

プロパンガスの東京都最低値で計算しても、10m³あたりの料金は5,775円なので、安さを求めるなら都市ガスとの結果になります。

プロパンガスの料金を抑える3種類の方法

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プロパンガス料金を抑える方法は、『比較』・『節約』・『乗り換え』の3パターンあります。

地域内で契約できるガス業者の料金を比較する

自分が住んでいる地域で契約できるプロパンガス業者がありましたら、乗り換えるのも選択肢です。

ホームページと店頭の双方で料金を公開しているプロパンガス業者はごく一部ですが、店頭では7割の事業者が料金を公開していますので比較は可能です。

また自分の住んでいる地域で利用できるプロパンガスは、一般社団法人 全国LPガス協会に掲載されている、都道府県LP協会のリンクで各地域のLPガス販売事業者を確認できます。

ガスの使用量を少なくする

ガス料金は使用量に応じて支払う金額は変動しますので、使用量を減らすことで支出を抑えることは可能です。

たとえば水を沸かすためにガスを使いますが、大量の水を必要とするお風呂ではなくシャワーを使用するようにすれば、ガスの使用量も少なくなります。

また夏場よりも冬場の方が水を温めるのにガスを消費するため、ガスの使用タイミングを工夫することもポイントです。

都市ガスを利用できるエリアに引越す

今住んでいる場所が都市ガスの利用エリア外なら、都市ガスは使えません。

そのため都市ガスを利用できる管轄エリアに引越すのも選択肢です。

賃貸物件に引越す際は、引越し先の物件で利用しているガスの種類は確認してください。

賃貸アパートでは、大家さんがガスの種類を決めるケースが多く、アパートのガスがプロパンガスの場合、入居後に都市ガスを使うことは難しいです。

また都市ガスも販売自由化により、他業種からも参入している企業が続出しています。

『ニチガス』や『東京電力』はもちろんのこと、他分野の『楽天』などとガス契約することも可能です。

プロパンガスが割高になる理由のまとめ

プロパンガスが割高になる理由のまとめです。

プロパンガスが割高になる理由のまとめ
  • プロパンガスは運送コストが上乗せされる
  • ホームページで料金を公表している事業者は少数
  • 価格競争をしていない

プロパンガスの料金を頑張っている事業者もありますが、都市ガスと比べると割高感は否めません。

都市ガスも販売自由化により価格競争が激しく、東京ガスなど大手以外とガス契約することも可能です。

また都市ガスの場合、電気とガスをセットにすると料金は更にお得になりますので、ガスを変更する際は電気の乗り換えも合わせてご検討ください。

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