本記事では、楽天とニチガスの『電気料金』・『ガス料金』・『セット割引』の3点に注目し、どちらがお得な電気ガスセットなのかを比較・検証します!
電気とガス料金は1社にまとめる時代であり、セットで利用することにより、トータルの費用を抑えることが可能です。
この機会に電気とガスの契約を、一纏めにしましょう!
【電気料金を比較!】楽天でんきとニチガスのプランの違い
電気料金の基本的な計算は、基本料金と従量料金を合計した金額です。
基本料金は電気の使用量に関わらず発生し、従量料金は電気を使用量に対して料金が発生する仕組みです。
【楽天でんき】プランSの料金プラン
一般家庭が契約する楽天でんきのプランは、『プランS』です。
プランSの最大の特徴は、基本料金が0円であること。
長期旅行や出張で1か月電気を一切使わなければ、電気代は発生しません。
また従量料金は、月に使用する電力量にかかわらず一定です。
なお大手電力会社が管轄するエリアによって、1kWhあたりの従量料金は異なる点には注意してください。
プランSの料金表(1か月の税込み金額)
地域エリア | 基本料金 | 従量料金 |
北海道電力エリア | 0円 | 30.00円/kWh |
東北電力エリア | 0円 | 26.50円/kWh |
東京電力エリア | 0円 | 26.50円/kWh |
中部電力エリア | 0円 | 26.50円/kWh |
北陸電力エリア | 0円 | 22.00円/kWh |
関西電力エリア | 0円 | 22.50円/kWh |
中国電力エリア | 0円 | 24.50円/kWh |
四国電力エリア | 0円 | 24.50円/kWh |
九州電力エリア | 0円 | 23.50円/kWh |
沖縄電力エリア | 0円 | 27.00円/kWh |
【ニチガス】でガ割でんき1プラン
ニチガスでんきが提供する「でガ割でんき1」の特徴は、200kWhまでの料金が定額であること。
200kWhまでの利用者は、固定料金で電気を使用することが可能であり、200kWh超からは使用量に応じて料金が発生する仕組みです。
でガ割でんき1の料金プラン(1か月の税込み金額)
基本料金 | 10A | 286.00円 |
15A | 429.00円 | |
30A | 858.00円 | |
定額料金 | 200kWhまで | 4,685円 |
電力量料金 (1kWh) |
200kWh〜350kWh | 23.93円 |
350kWh〜 | 25.97円 |
ニチガスでんきは、電気とガスをセットで契約することが前提のプランです。
電気の使用量が少ない人は『ニチガスでんき』
1か月の電気使用量が月200kWhなら、ニチガスでんきの方がお得です。
楽天でんきは基本料金0円なのが魅力である一方で、電気消費量が少ない場合の従量料金の単価がやや高めになっているため、ニチガスに軍配が上がります。
ただニチガスでんきは月200kWhまで定額料金です。
1か月100kWhくらいの電気しか使用しない人は、楽天でんきを選んだ方が料金は安くなります。
楽天でんきとニチガスでんきの電気料金比較(一人暮らし)
楽天でんき | ニチガス | |
プラン | プランS | でガ割でんき1 |
基本料金 | 0円(30A) | 572円(20A) |
電力量(200kWh) | 5,300円 | 4,685円 |
合計料金 | 5,300円 | 5,257円 |
※割引適用はしていません。
※電気料金には、割引制度や「再生可能エネルギー発電促進賦課金」などが加わるため、実際の料金とは少し異なります。
※楽天でんきは、20A超えるアンペアではないと契約できませんので、30Aにより計算しています。
家族で住んでいる人は『楽天でんき』
二人暮らしや二世帯・三世帯など電力消費量の多い家庭は、楽天でんきを使用した方が月額料金を抑えられます。
ただ楽天でんきは、契約する地域によって従量料金の単価が異なりますのでご注意ください。
楽天でんきとニチガスでんきの電気料金比較(複数人暮らし)
楽天でんき | ニチガス | |
プラン | プランS | でガ割でんき1 |
基本料金(40A) | 0円 | 1,144円 |
電力量(300kWh) | 7,950円 | 7,078円 |
合計料金 | 7,950円 | 8,222円 |
※割引適用はしていません。
※電気料金には、割引制度や「再生可能エネルギー発電促進賦課金」などが加わるため、実際の料金とは少し異なります。
【ガス料金を比較!】楽天ガスとニチガスのプランの違い
ニチガスは元々LPガス(プロパンガス)業者なので、都市ガスへは楽天ガスと同様新規参入した業者です。
新規参入した業者は顧客を獲得するために、ガス料金は相場平均、またはそれ以下の金額に設定されています。
楽天ガスの料金プラン
楽天ガスの料金プランは、提供元のガス業者を参考としており、執筆時点においては参考プランと料金は同じです。
楽天ガスが参考にしている都市ガス業者
- 関東地方
⇒東京ガス - 中部地方
⇒東邦ガス - 関西地方
⇒関電ガス
関東地方は東京ガスの料金が基準
関東地方に住んでいる方が適用できる『楽天ガス supplied by 東京ガスプランS』は、東京ガスの「一般契約料金」と同じ料金です。
1か月のガス料金(東京地区等)
1か月のガス使用量 | 基本料金(円) | 従量料金(円・m³)※ |
0m³から20m³まで | 759円 | 129.80円 |
20m³を超え80m³まで | 1,056円 | 114.95円 |
80m³を超え200m³まで | 1,232円 | 112.75円 |
200m³を超え500m³まで | 1,892円 | 109.45円 |
500m³を超え800m³まで | 6,292円 | 100.65円 |
800m³を超える場合 | 12,452円 | 92.95円 |
※2020年11月検針分の料金
中部地方は東邦ガスの料金が基準
中部地方に住んでいる方が適用できる『楽天ガス supplied by 東邦ガスプランS』は、東邦ガスの「がすてきトクトク料金」と同じ料金です。
関西地方は関西電力ガスの料金が基準
関西地方に住んでいる方が適用できる『楽天ガス supplied by 関西電力ガスプランS』は、関西電力ガスの「GAS 得プラン もっと割料金」と同じ料金です。
【ニチガス】『プレミアムプラン+』
LPガス(プロパンガス)の販売がメイン事業のニチガスですが、都市ガスの自由化によりニチガスでも都市ガスが利用できるようになりました。
5m³までとガスの利用がかなり少ない人は、基本料金が割高になります。
しかし従量料金は東京電力よりも低いため、普通にガスを利用する人にはオススメできるプランです。
プレミアムプラン+の1か月の料金プラン
1か月のガス使用量 | 基本料金(円) | 従量料金(円・m³) |
0m³から5m³まで | 1,485.00円 | 0円 |
5m³を超え20m³まで | 795.30円 | 122.54円 |
20m³を超え80m³まで | 1,077.57円 | 108.42円 |
80m³を超え200m³まで | 1,244.77円 | 106.22円 |
200m³を超え500m³まで | 1,871.77円 | 103.20円 |
500m³を超え800m³まで | 6,051.77円 | 94.84円 |
800m³を超える場合 | 11,903.77円 | 87.52円 |
※従量料金は、2020年11月の東京ガス地区の基準単位料金です。
一定以上の使用量ならニチガスの方が料金は安い
ごく少量であれば、楽天ガスを利用した方が安いです。
しかし10m³以上使用する家庭であれば、ニチガスのプランが安くなります。
楽天ガスとニチガスのガス料金比較(10m³)
楽天ガス | ニチガス | |
プラン | プランS | プレミアムプラン+ |
基本料金(10m³) | 759円 | 795.30円 |
使用量(10m³) | 1,298円 | 1,225.4円 |
合計料金 | 2,057円 | 2,020円 |
楽天ガスとニチガスのガス料金比較(30m³)
楽天ガス | ニチガス | |
プラン | プランS | プレミアムプラン+ |
基本料金(30m³) | 1,056円 | 1,077.57円 |
使用量(30m³) | 3,448.5円 | 3,252.6円 |
合計料金 | 4,504円 | 4,330円 |
※2020年11月時点の料金で比較
【電気ガスセットの割引を比較!】楽天とニチガスのプランの違い
それでは3つ目の比較となります、電気ガスセット利用による割引内容を比較します。
【楽天】電気・ガスセットで獲得ポイントアップ
楽天でんきを単独使用する場合、楽天ポイントは200円につき1ポイント付与され、楽天でんきと楽天ガスをセット利用すれば100円につき1ポイント付与と、付与率が2倍になります。
また楽天ガスの料金に対しても100円につき1ポイント付与されますし、支払いを楽天カードにすれば、さらに100円につき1ポイント付与される仕組みです。
なお現在(2020年11月時点)実施されているキャンペーンでは、新規申し込みすることで6,000ポイント獲得できます。
出典:楽天ガス
【ニチガス】ガスとのセット利用で電気料金が割引になる
ニチガスでんきでは「でガ割」として、毎月200kWh以上利用する人の電気料金を毎月300円割引になるセット割があります。
出典:ニチガス
また都市ガスの従量料金も、電気とガスセットを利用した場合、従量料金の金額が常に5%割引になります。
出典:ニチガス
なお割引の対象となるのは、従量料金(使った分に対してかかる使用料)です。
あまりガス利用しない人は恩恵が少なくなりますので、ご注意ください。
そしてニチガスでは、電気ガスセット以外にも7種類の割引プランが用意されていますので、電気ガス以外のセット割が適用できれば料金は更にお得になります。
出典:+プラン(ニチガス)
一人暮らしでも家族世帯でも『ニチガス』の電気ガスセットプランがオススメ
『電気料金』・『ガス料金』・『セット割』の3項目で比較した結果、次の結論になりました。
・電気とガスの使用量が少ない世帯の場合
⇒ニチガスがオススメ
・電気ガスの使用量が多い世帯の場合
⇒ニチガスがオススメ
一人暮らし向けなら『ニチガス』
楽天とニチガスを比較した場合、電気とガスの使用量が少ない世帯では、ニチガスの方が料金が抑えられます。
また電気を200kWh以上利用場合、ニチガスでんきは毎月料金が300円割引されるため、さらにお得になります。
なお楽天でんきは基本料金0円、楽天ガスの最低料金もニチガスよりも低いため、出張や長期旅行などで自宅に不在期間が長れば、楽天の方が料金は安いです。
電気ガスの合計料金の比較(一人暮らし)
楽天 | ニチガス | |
電気料金 (200kWh) |
5,300円(30A※) (プランS) |
5,257円(20A) (でガ割でんき1) |
ガス料金 (10m³) |
2,057円 (プランS) |
2,020円 (プレミアムプラン+) |
合計料金 | 7,537円 | 7,277円 |
※楽天でんきは、20A超えるアンペアではないと契約できませんので、30Aにより計算しています。
複数人家族でも『ニチガス』
複数人で暮らしている家族の場合、単純な電気・ガス料金なら、楽天の方が料金は安いです。
しかしニチガスの「でガ割」で300円割引になれば、ニチガスの電気・ガスセット料金の方が安くなります。
なお楽天でんきは、住んでいる地域によって従量料金が異なり、ニチガスでんきの従量料金よりも安い地域の場合、楽天で契約した方が料金を抑えられるケースもあります。
電気ガスの合計料金の比較(家族世帯)
楽天 | ニチガス | |
電気料金 (40A・300kWh) |
7,950円 (スタンダードS) |
8,222円 (でガ割でんき1) |
ガス料金 (30m³) |
4,504.5円 (とくとくガスプラン) |
4,330円 (プレミアムプラン+) |
割引 | 0円 | -300円 |
合計料金 | 12,454円 | 12,252円 |
電気とガスはまとめないと損をする
電気とガスの契約は、1社にまとめないと損です。
企業側からすると、セット利用は2つ契約を獲得できるのと同義なので、セットで契約してもらうためにプランをお得にしています。
いま契約の見直しを検討されているや、引越しするタイミングの方は、この機会に電気とガスの契約を一本化してください!