大手電力会社の東京電力と、都市ガス大手の東京ガス。一見一緒の会社のように見えますが、東京電力と東京ガスは別々の会社です。
両社とも電気・ガスのプランを用意していますが、実はそれぞれ料金が違います。
そこで本記事では、『電気料金』・『ガス料金』・『セット割引』の3つの視点から、東京電力と東京ガスはどちらがお得なのか?を比較していきます!
【電気料金を比較!】東京電力と東京ガスのプランの違い

まずは電気料金を比較します。
電気料金の基本的な計算は、基本料金と電力量料金(使用した分の料金)を合計した金額です。
基本料金の値段と使用量に応じた値段によって、料金に差が生まれます。
【東京電力】『スタンダードS』は一人暮らしから一般家庭まで網羅したプラン
東京電力で電気を利用する場合、「スタンダードS」がメインプランとなります。
スタンダードSは、10Aから60Aまでの契約が可能ですので、一人暮らしの人や複数人で生活している人も利用できるプランです。
スタンダードSプランの料金表(1か月の税込み金額)
基本料金 | 10A | 286.00円 |
15A | 429.00円 | |
30A | 858.00円 | |
電力量料金 (1kWh) | 〜120kWh | 19.88円 |
121kWh〜300kWh | 26.46円 | |
301kWh〜 | 30.57円 |
※関東エリアのプラン料金
※最低月額料金は235.84円。

【東京ガス】選択肢になるプランは『ずっとも電気1s』と『ずっとも電気1』
東京ガスで電気を使用する場合には、「ずっとも電気1s」と「ずっとも電気1」が選択肢になります。
「ずっとも電気1s」は、一人暮らしや電気料金を節約したい人向けのプランです。
一方「ずっとも電気1」は、複数人で住んでいる人や自宅で仕事をしている人など、ある程度電気を使用する人向けのプランとなっています。
ずっとも電気1sの料金プラン(1か月の税込み金額)
基本料金 | 10A | 286.00円 |
15A | 429.00円 | |
30A | 858.00円 | |
電力量料金 (1kWh) | 〜120kWh | 19.85円 |
121kWh〜300kWh | 25.35円 | |
300kWh〜 | 27.48円 |
「ずっとも電気1s」は、10Aから契約できるのがポイントで、東京電力の「スタンダードS」プランと似た料金形態です。
ずっとも電気1の料金プラン(1か月の税込み金額)
基本料金 | 30A | 858.00円 |
40A | 1,144.00円 | |
50A | 1,430.00円 | |
電力量料金 (1kWh) | 〜140kWh | 23.67円 |
141kWh〜350kWh | 23.88円 | |
351kWh〜 | 26.41円 |
「ずっとも電気1」は30Aからと、「ずっとも電気1s」プランよりも契約A(アンペア)が高いです。
しかし141kWhからの電力量料金は、「ずっとも電気1s」よりも安くなっているため、利用する電力量が多い人は、「ずっとも電気1」を選択しましょう。
電気料金の安さを比較すると東京ガスに軍配が上がる
東京電力と東京ガスの電気料金を比較した場合、東京ガスのプランの方が安いです!
東京電力と東京ガスの電気料金比較
一般的なプランで東京電力と東京ガスの電気料金を比較してみました。
東京電力 | 東京ガス | |
プラン | スタンダードS | ずっとも電気1s |
基本料金(30A) | 858円 | 858円 |
電力量(200kWh) | 4,502.4円 | 4,410円 |
合計料金 | 5,360円 | 5,268円 |
実際の電気料金には、割引制度や「再生可能エネルギー発電促進賦課金」などが加わるため、料金表の金額とは少し異なりますが、電気の使用量が多くなる人ほど東京ガスの方がお得になります。

出典:電気のこと(東京ガス)
【ガス料金を比較!】東京電力と東京ガスのプランの違い

それでは次に、ガス料金を比較してみます。
結論から先に申し上げますと、ガス料金は東京電力の方が実は安かったりします!
【東京電力】セット割を利用するなら『とくとくガス』プラン
東京電力でガスを利用する際には、「とくとくガスプラン」と契約することになります。
とくとくガスプランの1か月料金表
1か月のガス使用量 | 基本料金(円) | 従量料金(円・m³) |
0m³から20m³まで | 736.23円 | 140.94円 |
20m³を超え80m³まで | 1,024.32円 | 126.54円 |
80m³を超え200m³まで | 1,195.04円 | 124.40円 |
200m³を超え500m³まで | 1,835.24円 | 121.20円 |
500m³を超え800m³まで | 6,103.24円 | 112.67円 |
800m³を超える場合 | 12,078.44円 | 105.20円 |
「とくとくガスプラン」は、基本料金と従量料金とともに、東京ガスよりも安いです。
【東京ガス】1か月に20m³以上ガスを利用する人は『ずっともガス』
東京ガスでガスを使用する場合、「一般料金」プランと「ずっともガス」のどちらかが選択肢になります。
1か月に20m³を利用する人は、「ずっともガス」の方がお得であり、東京ガスもホームページ上でそのように回答しています。
Q.「ずっともガス」とは何か?
A.回答
・毎月のご請求額に応じて、1,000円につき5ポイントのパッチョポイントが付与される料金プランです。
ポイント分を加味した料金で比較すると、1ヶ月に20m3以上ガスを使用する場合に、一般料金よりもおトクになります。
ずっともガスの1か月の料金プラン
1か月のガス使用量 | 基本料金(円) | 従量料金(円・m³) |
0m³から10m³まで | 759.00円 | 160.16円 |
10m³を超え80m³まで | 1,056.00円 | 130.46円 |
80m³を超え200m³まで | 1,232.00円 | 128.36円 |
200m³を超え500m³まで | 1,892.00円 | 124.96円 |
500m³を超え800m³まで | 6,292.00円 | 116.16円 |
800m³を超える場合 | 12,452.00円 | 108.46円 |
※従量料金は、2020年6月の東京地区の基準単位料金です。
ガス料金の安さを比較すると東京電力に軍配が上がる
東京ガスの「ずっともガス」は利用したほど、従量料金は安くなりますが、それでも東京電力の「とくとくガスプラン」の方が安いです。
東京電力と東京ガスのガス料金比較
東京電力 | 東京ガス | |
プラン | とくとくガスプラン | ずっともガス |
基本料金(20m³) | 736.23円 | 1,056.00円 |
使用量(20m³) | 2,818.8円 | 2,609.2円 |
合計料金 | 3,555円 | 3,665円 |
実際のガス料金には、割引制度や原料費調整による調整額が加算・減算されますので、料金表の金額とは少し異なりますが、ガス料金を比較すると東京電力に軍配が上がります。
【セット割引】東京電力と東京ガスのプランの違い

それでは3つ目の比較となります、電気ガスセット利用による割引内容を比較します。
【東京電力】ガスセット割の適用
東京電力は、電気を「スタンダードS」、ガスを「とくとくガスプラン」で契約すると、ガスセット割の適用となり、ガス代が12か月8%OFFになります。

またWEBから電気とガス契約の申し込みを行うと、T-POINTやPONTAなど主要のポイントカードを1,000ポイントGETできます。

【東京ガス】ガスとのセット利用で電気料金が割引になる
東京ガスでは、ガス・電気セット割の適用で、電気料金が毎月の料金を安くなります。
割引は「ずっとも電気1s」と「ずっとも電気1」のどちらで契約するかで内容は少し異なります。
ずっとも電気1s
毎月の電気料金の基本料金および、電力量料金の合計額(税込)から、当該合計額に0.5%乗じた額を割引
ずっとも電気1
毎月の電気料金の基本料金から275円(税込)を割引
割引される金額は小さいと思うかもしれませんが、電気は毎月必ず利用しますので、長期定期に考えるとバカならないお金になります。
またWEB限定キャンペーンとして、東京ガスと電気契約をすると3,000円相当のポイントを取得することも可能です!
出典:期間限定ですが、電気料金の1年分の割引と同等の得点ですので、いま東京ガスを利用している人は、電気も東京ガスに変えることも検討しましましょう!
トータルで考えると東京電力で電気ガスセットを利用した方がお得

電気料金、ガス料金、セット割の内容の3種類を比較しました。
- 電気料金⇒東京ガスの勝ち
- ガス料金⇒東京電力の勝ち
- セット割の内容⇒東京電力の勝ち
3種類の勝敗を踏まえると、電気ガスセット割引を考慮しなくても東京電力と契約した方がお得との結論になりました。
電気ガスの合計料金の比較
東京電力 | 東京ガス | |
電気料金 (30A・200kWh) | 5,360円 (スタンダードS) | 5,268円 (ずっとも電気1s) |
ガス料金 (20m³) | 3,555円 (とくとくガスプラン) | 3,665円 (ずっともガス) |
合計料金 | 8,915円 | 8,933円 |
電気ガスの利用量によっては、お得になる金額は変動しますが、一般的に使用する分には東京電力のプランが魅力的です。
また東京電力と東京ガスのいずれを使うにしても、契約する会社は一つにまとめた方がお得です。
いま契約の見直しを検討している人や、これから引越しを行う方は、この機会に電気とガスの契約を一本化することをオススメします。

