引越しのお見積りをお願いしている時に、「訪問して引越しの見積もりをしたい」と業者から言われるときがあります。
あまり引越しに慣れていらっしゃらないお客様だと、
なんて疑問を持つかもしれません。ですが、訪問見積もりは引越しにおいて一般的に行われている作業です。
ただ訪問での引越し見積もりを何故やるのか?がわかっていない状態だと、
「見積もりのために見知らぬ人を家に上げるのはちょっと……」
と思われる人もいらっしゃるかと思います。なので、今回はそんな方に向けて
- 何故引越し業者が訪問見積もりをするのか
- 訪問見積もりをせずに引越す方法はあるのか
の2点についてご説明していきます。
引越し業者が訪問見積もりをする理由
引越し業者が、料金見積もりで訪問しに来るのは、依頼者の正確な条件(荷物量など)や引越しする場所(トラックが止められるか等)を確認するためです。
単身者の引越しなど、荷物量が少ない引越しの場合は電話のみでの見積もりとなることが多いですが、ファミリーなど荷物量が多い家庭の場合、正確な見積もりを出すために訪問見積もりが行われるケースは少なくありません。
引越し状況を正確に把握するのは必要事項
住んでいる場所は、引越しする人ごとで違いますし、戸建てとマンションでも引越し方法に違いが生じます。
たとえばエレベーターの使えないマンションなどであれば、重い荷物を上層階から手作業で荷物を運ぶ必要が生まれたりします。
また大物家電の引越しなら、搬出する際の経路も確認する必要がありますし、荷物の運搬するトラックが住んでいる場所まで近づけるかもチェック事項です。
道路が狭い場所に建物があれば、トラックを寄せることが出来ないので、場合によっては小型のトラックで運搬することも検討します。
そのような引越し環境を把握するために、訪問の上での環境の事前確認が必要となります。
当日の引越し予定の確認
引越し当日は、何時から作業開始するかもポイントです。
引越し業者は、1日で複数の依頼主からの引越しを請け負うことも珍しくありません。
そのため1件1件の作業時間をある程度予測しないと、次の依頼主の引越し作業に取り掛かれません。
また引越し先に荷物を運ぶ際の、経路確認も大事な作業。
特に休日や大型連休中であれば、渋滞も作業時間に考慮する必要があるため、引越し時期によっては迂回ルートで移動しなければなりません。
引越しの訪問見積もりをしない場合のデメリット
もし引越し訪問見積もりをしなかった場合、どのようなリスクがあるのかをご説明します。
荷物が多すぎてトラックの荷台に入りきらない
引越し業者は、引越しする人の荷物の量によって使用するトラックを変えます。
なので当初見込んでいた荷物よりも、運搬する量が多くなると、トラックに入りきらない可能性も。
しかし事前に引越し業者と打ち合わせを行えば、荷物の積載限度量が確認できますので、引越し当日にトラブルになる心配がなくなります。
運送時に壁を破損する可能性
引越し時に避けたいトラブルの一つに、運搬時の壁や廊下などの破損があります。
引越し業者の人も注意して運搬しますが、廊下や階段の幅が狭いと、荷物をそこにぶつけてしまう可能性があります。
しかし事前に運ぶ場所を確認すれば、運び方や人数、そして緩衝材を設置するなどの対策が可能に。
トラブルが発生すると、引越し作業に影響が出ますので、トラブル防止のためにも下見が大事になります。
予定時刻に引越しが完了しない
運搬時のトラブルは、引越し作業の遅延につながります。
- 荷物の運搬⇒壁に荷物をぶつけて破損するリスク
- 荷物の積み荷⇒荷物量が想定よりも多いと、一度に運搬できない
- 道路の渋滞⇒予定していた時刻に運搬が間に合わない
引越し業者は、1日で複数の引越し作業を行うケースもありますので、予定時刻に終わらないと、その後に引越しする人にも影響出ます。
また引越しする本人からすると、正確な開始・終了時刻が不透明だと、予定していた役所関係の手続きが行えませんので、スムーズに引越し作業を終えるには訪問による事前確認は必要です。
引越し訪問見積もりが不要なケース
基本的に具体的な引越し費用を算出する際には、訪問見積もりが必要ですが、引越し業者が訪問しなくても引越しができる場合があります。
一人暮らしの引越しは電話での確認で済むケースが多い
一人暮らしの引越しの場合、電話で引越し内容を確認し、訪問見積もりは行わないケースが多いです。
また、一人暮らしの引越しでは引越しコンテナを使用する「単身パックプラン」なども存在します。
単身パックプランは、一人暮らしの方や転勤が多い人向けで、多数の引越し業者で用意しているプランで、積載するコンテナ(ボックス)が用意されており、そのコンテナ内で収まる荷物であれば料金が一律です。
引越し業者視点で考えると、コンテナであれば荷物の搬出入も楽ですし、トラックに積む大きさも一定ですので、積載量をコントロールできるため、訪問見積もりがないケースが多いです。
過去に同じ引越し業者に依頼したことがある
過去に利用したことのある引越し業者の場合、引越しデータが残っています。
過去に運搬した際のデータを見れば、引越す場所の位置や地域環境などの情報が収集できているため、訪問見積もりが不要になることもあります。
ただ引越しの条件が変わったり、利用してから一定期間経過していると、訪問見積もりが必要となるケースがありますので、ご注意ください。
自分の力で引越しをする
引越し費用の訪問見積もりを避けたい人や、時間的な猶予がないとは、自力で引越しをしましょう。
引越し先の住居が近場であれば、レンタカーを借りて荷物を運搬することも可能です。
また宅配便を利用して、荷物を送ることも可能ですので、訪問見積もりを回避したい人は選択肢に入れましょう。
なお長距離引越しや荷物量が多い場合には、引越し業者に依頼することをオススメします。
自ら運ぶの場合と引越し業者が運搬するのでは、スピードが違いますので、運搬時間もコストとして考えてください。
引越し時の訪問見積もりの流れ
それでは訪問見積もりの流れについて、ご説明します。
- 荷物量の確認
- 引越し内容(プラン)の確認
- スケジュールの確認
- 引越し料金の確認
STEP①:荷物量の確認
訪問見積もりで最初に確認するのは、引越しする荷物の量。
運搬する荷物量によって、トラックの大きさが変わります。
もちろん引越し荷物が「段ボール何箱分」になるかはわかりませんので、引越し業者が荷物を確認し、総量を把握します。
注意点として、自転車など部屋の外にある荷物を引越し先に持っていく場合には、忘れずに伝えてください。
STEP②:引越し内容(プラン)の確認
次に行うのは、引越し内容の確認です。
確認する内容は、引越し日時から引越し荷物、そしてオプション内容についてです。
- 引越し日
- 引越し当日の開始時間
- 梱包作業の有無(自分or依頼する)
- エアコンなどの取り外し作業の有無
- 不良品の回収の有無
- エアコンなど引越し先に設置する家電の有無
- ピアノなど特別な運搬が必要になる荷物の有無
こちら以外にも、女性従業員に運搬してもらい場合には「レディースプラン」の選択や、引越しで利用した段ボールの回収依頼など、オプションを利用する際は伝えてください。
STEP③:スケジュールの確認
引越し内容の確認が終わりましたら、当日スケジュールおよび引越し時の注意事項の確認を行います。
引越しする荷物には、家電などの精密機器や食器などの壊れやすい荷物も多数ありますので、梱包方法や緩衝材の有無も聞いてください。
また引越しは、運搬時のトラブルや追加料金が発生する場合などの対応を取りまとめた、引越約款(ルール)に基づき行います。
引越約款には、国土交通省が定めた「標準引越運送約款」が存在しますが、引越し業者独自の取り決めで行う業者もありますので、約款はしっかり確認しましょう。
STEP④:提示される引越し料金の見積もり金額の確認
引越し内容やスケジュール確認が終わりましたら、引越し料金を算出します。
引越し料金は、訪問した従業員がその場で算出したり、一度会社に連絡して算出する場合があります。
またオプション内容を付帯すると、当初の見積もりよりも料金が高くになりますので要注意。
料金の計算が終わりましたら、見積書を提示されますので、不明点があればその場で確認してください。
なお引越し見積もりと、引越し料金の支払いのタイミングは異なります。
引越し料金は、引越し業者が作業を開始するタイミングで支払うケースがほとんどです。
支払い方法は、引越し業者によって異なりますので、見積書の段階で確認してください。
また訪問見積もりが完了した場合、その場で引越し用の段ボールが支給されることがあります。
当日に支給されなかった際は、後日の受け渡しとなりますので、段ボール持参日を忘れずに確認してください。
- 引越し料金は訪問見積もり時点で算出
- オプションを追加する場合には料金が上乗せされる
- 引越し料金の支払いは引越し当日に支払うのが一般的
- 料金の支払い方法は引越し業者に確認すること
引越し訪問見積もりでよくある質問
引越し訪問見積もりを行う際に、よくある質問にお答えします。
訪問見積もりはどのくらい時間がかかるのか
訪問見積もりは、引越しの荷物の量やオプションなどによって変わってきます。
引越し一括見積もりサイト大手『引越し侍』が行った、「引越しの訪問見積もりにかかった時間」のアンケートによると、訪問見積もりの所要時間は20分未満が9割となっています。
ただ引越し業者が訪問見積もりに来てから、見積書などの作成が完了するまでには1~2時間程度かかりますので、時間に余裕をもって対応してください。
訪問見積もりに費用は発生するか
引越し料金の訪問見積もりは無料ですので、料金に納得できない場合には断っても問題ありません。
ただ引越し業者からすると、訪問見積もりをして断られれば収入ゼロとなりますので、引越し料金を聞くためだけに訪問見積もりを利用するのはやめましょう。
何社くらいに訪問見積もりを出せばいいのか
引越し費用を安くするためには、複数の引越し業者に見積もりを出してもらうのが大前提です。
そのため可能であれば、複数の業者に見積もりを出してもらうのがベター。
ただ何社も訪問見積もりを依頼するのは面倒ですし、立ち会いが必要な分時間もかかります。
そのため引越し一括見積もりサイトを利用し、あらかじめ引越し業者を絞ることをオススメします。
引越し一括見積もりサイトは、数十、数百社の引越し業者に対し見積もり依頼を代行してくれるため、料金比較が容易です。
また引越し業者に訪問見積もりをしてもらう際、事前に提示を受けた見積もり費用を交渉材料としても利用できます。
その他引越し費用でわからない点は引越し業者の人に確認すること
毎年引越しする人は少数であり、大多数の人は引越し料金の相場や費用の内訳を知りません。
そのため引越し料金で不明な金額があれば、引越し業者に確認するようにしてください。
基本料金はA社が安くても、オプションを含めるとB社の方が料金が低くなるケースもあります。
何度も訪問見積もりで査定してもらうのは面倒ですので、引越し一括見積もりサイトを使って、業者を絞ることをオススメします。
訪問見積もりのまとめ
訪問見積もりのまとめです。
- 訪問見積もりは原則必要
- 一人暮らしの場合には訪問見積もりをしないケースが多い
- 料金確認以外に引越し当日のスケジュール確認も行う
- 訪問見積もりをしないとトラブルが発生する可能性が高くなる
引越し作業は、住む場所を変更する大掛かりな作業です。
引越し料金やスケジュールを確認し、トラブル発生リスクは最小限にして引越ししましょう!
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