日本のほとんどのご家庭は、大手電力会社と契約し、電気を利用しています。
大手電力会社は10社ありますが、基本的な手続き方法は同じです。
そのため大手電力会社の管轄エリア一覧と、解約・継続・新規契約方法についてご説明します。
電気の引越し手続きの流れ
電気の引越し手続きは、全部で4ステップです。
ガスやインターネットと違い、電気の引越し時には立ち会いが不要です。
電気の引越しステップ | 手続き内容 | 手続きするタイミング |
①利用停止の連絡 | 現在利用している電気会社に利用停止の連絡 | 引越し1週間前 |
②利用開始の連絡 | 引越し先で利用する電気会社に利用開始の連絡 | 引越し1週間前 |
③引越し後に電気がつくか確認 | 引越し後の部屋の電気がつくか確認 | 引越し当日 |
④電気料金の精算 | 中途解約した電気料金の精算 | 当日または引越し後 |
①住んでいた部屋の電気利用停止の連絡
引越しをする際、最初に居住していた部屋の電気利用停止の手続きをします。
電気の利用停止連絡は、WEBサイトまたは電話で行ってください。
最短で連絡した当日でも対応してくれる電力会社もありますが、営業日や申し込みの時間帯によっては当日対応できないケースも多いです。
そのため引越しする1週間前を目途に、電気の手続きはしてください。
なお利用停止の連絡をする際には、以下の書類が必要となります。
- 契約者の氏名
- 契約している住所
- 引越し先の住所
- 引越し日
- お客様番号
- 供給地点特定番号
お客様番号や供給地点特定番号は、『電気ご使用量のお知らせ』などに記載されています。
※下記の図は、東京電力の請求書の見本です。
【請求書の見方】
- 供給地点特定番号
- お客さまのお名前
- ご契約種別とご契約
- 今月のご使用量
- 今月の請求予定金額
- 請求予定金額の内訳
- 口座振替割引額
- 昨年同月のご使用量とご使用量比較(増減率)
- 再エネ発電賦課金
- 燃料費調整単価
- 口座振替予定日や次回の検針予定日
- 事業所コード
- 地区番号
- お客さま番号
- お問い合わせ先/カスタマーセンター
出典:「電気ご使用量のお知らせ」の読み方(TEPCO)
②引越し先で利用する電気会社への連絡
引越し先の電気利用の手続きは、利用停止の連絡時と同様で、引越し当日でも対応してくれる場合もあります。
ただ引越し当日は自分自身も引越し作業に追われていますので、比較的余裕のある引越し1週間前までに、新規申し込みの手続きは済ませましょう。
また新規申し込みの連絡方法は、WEBサイトまたは電話で手続き可能です。
なお申し込みをする際には、以下の書類を用意してください。
- 契約者の氏名
- 契約者の現住所
- 引越し先の住所
- 引越し日(利用開始日)
- お客様番号
- 供給地点特定番号
③引越ししたら最初に電気が点灯するか確認すること
基本的に、電気の利用停止・利用開始時の立ち会いは不要です。
引越し手続きの申し込みが完了すれば、引越し先でもすぐに電気が利用可能となります。
そのため引越し先に到着しましたら、最初に部屋の電気が利用できるか確認してください。
引越し先にブレーカー(アナログ式)が設置してある部屋では、ブレーカーをONにしないと電気が点灯しません。
また最近はブレーカーではなく、スマートメーター(デジタル式)で測定している部屋も多いです。
スマートメーターは電気会社が遠隔でON・OFFを切り替えており、部屋にブレーカーはありません。
そのためスマートメーター設置の部屋で電気がつかない場合には、電力会社にお問い合わせいただき、電気の供給を開始してもらいましょう。
④引越し前に住居していた部屋の電気料金の精算
引越しする月の電気料金は、日割り計算して料金が精算されます。
大手電力会社を解約する場合には、精算する電気料金は引越し先に請求書が送付されます。
一方、現在口座振替で電気料金を納めている人で、引越し後も同じ電力会社を利用する場合には、電気料金の支払い方法は同じままで大丈夫です。
なお引越し先の初月の電気料金についても、日割り計算で計算して請求されます。
大手電力会社一覧
大手電力会社一覧です。
地域ごとに管轄エリアが異なりますので、お住まいの都道府県を確認してください。
電力会社名 | 管轄エリア | 手続きサイト |
北海道電力 |
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東北電力 |
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東京電力 |
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中部電力 |
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北陸電力 |
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関西電力 |
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中国電力 |
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四国電力 |
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九州電力 |
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沖縄電力 |
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引越し時の電気手続き上の注意点
引越し時の電気の手続きで、いくつか注意点がいくつかありますのでご説明します。
旧住所の利用停止を連絡しないと電気料金が請求される
電気は利用停止の連絡をしない限り、電気料金は発生します。
解約の連絡をしないで引越してしまうと、二重に電気料金を支払うことに。
そのため電気会社の乗り換えをする際には、解約の連絡も忘れずに行いましょう。
新しく契約するプランが自分の生活に合っているか
電力自由化したことで、多くの企業が電気の小売業界に参入しました。
電気料金がお得になった一方で、各社でさまざまな料金プランが用意されており、普段の電気の使い方によって適切な料金が異なります。
- 従量電灯プラン
- 時間帯変動プラン
- セットプラン
電気小売業者の多くは電気料金の安さの他に、本業の事業とセットで契約すると割引されるプランも用意されています。
たとえば携帯会社のauの「auでんき」では、携帯電話がauの人に対しての割引を設けています。
またLPガス(プロパンガス)業者大手のニチガスは、「ニチガスでんき」としてガスと電気をセットで契約可能です。
電気会社を乗り換える際には、普段利用しているサービスと組み合わせることが電気料金を節約するポイントです。
電気の引越しでよくある質問
電気の引越しは頻繁には行いませんので、引越し時によくある質問にお答えします。
引越し当日まで電気を利用することは可能か?
契約解除をする場合、契約最終日を指定しますので、引越し当日まで電気を利用できます。
電気解約の際に立ち会いは必要か
電気の場合、電気会社の担当者が勝手に電力量を確認しますので、立ち会う必要はありません。
ただしオートロックの場所や、その場で電気料金を精算する場合には立ち会いが必要になります。
電気開始の立ち会いは必要か
電気は契約すれば供給してくれますので、立ち会う必要はありません。
ただし電気設備の状況などによっては、立ち会いが必要になることもありますので、契約時に確認してください。
大手電力会社の引越し手続きのまとめ
大手電力会社の引越し手続きついて、まとめますと以下の通りです。
- 大手電力会社は10社
- 手続きはWEBサイトまたは電話で申し込み
- 引越し先で継続利用できるかを確認
- 継続利用なら一括手続き可能
- 立ち会いは原則不要
- 引越し時に料金プランを見直すこと
水道・ガスに比べると手続きは比較的ラクですが、万が一忘れてしまっては大変です。
そのため引越し日が決まりましたら、すみやかに電気の引越し手続きをしましょう。