全国でケーブルテレビを利用している方が意外と多いのは、ご存じでしょうか。
有線電気通信設備を利用しサービスを受けている世帯は、令和元年度末において約3,091万世帯で、世帯普及率は約52.3%にもなります。
そのため現在契約しているテレビやインターネット回線は、実はケーブルテレビを通じて利用している可能性があり、引越しする際は手続きが必要です。
また引越し時には撤去費用や新規工事費用が発生する場合もありますので、手続きの流れはしっかりとご確認ください。
ケーブルテレビの引越しでやるべき作業
引越し時に行うケーブルテレビ手続きは、4つです。
大まかな流れはインターネット回線の解約・契約と似ていますが、近場の引越し以外はいま利用しているケーブルテレビが契約できなくなるため、注意が必要です。
- 契約しているケーブルテレビ事業者の確認
- 契約しているサービスの種類を確認
- 解約手続き
- 引越し先の新規契約手続き
自分の契約しているケーブルテレビ事業者を確認する方法

日本ケーブルテレビ連盟に加入している事業者は、2019年3月末時点で363事業者あり、ケーブルテレビは全国各地で利用できます。
ただケーブルテレビは地域密着で活動しているため、地域ごとで契約できるケーブルテレビは違います。
自分の利用しているケーブルテレビが不明な方は、日本ケーブルテレビ連盟のホームページのトップページに表示されている、『ケーブルテレビ事業者検索』で事業者を調べることが可能です。
ケーブルテレビ事業者検索は、郵便番号や住所から地域のケーブルテレビを検索でき、検索結果から該当のケーブルテレビのホームページに移れます。
ケーブルテレビで契約しているサービスの確認

以前のケーブルテレビは、CS放送などを見るためのサービスでしたが、現在は幅広くサービスを提供しています。
- テレビ
- インターネット
- 動画視聴サービス
- 固定電話
- スマホ
- 電気
- ガス
ケーブルテレビで複合的にサービスを利用している場合、セット割引が適用されることで料金が安くなっているケースもあるため、一部のサービスを解約するとセット割引が適用できなくなり、割高の料金になる可能性も。
また契約に際し、2年契約などの期間縛りのあるプランで利用している人が中途解約する場合、違約金の支払いも必要になります。
そのため違約金を支払わずに引越したい人は、現在の契約内容を確認し、違約金が発生しない月に解約をして後に引越してください。
ケーブルテレビの解約手続き手順

ケーブルテレビは363の事業者が存在し、詳細な手続き方法は事業者ごとの異なります。
ただ基本的な手続きの流れは、どのケーブルテレビ事業者も同じです。
そのため解約手順を確認していただき、実際の手続きは契約しているケーブルテレビのホームページから行ってください。
解約手続きは電話またはインターネット
ケーブルテレビの解約手続きは、電話またはインターネットで行います。
電話で解約手続きをする際は、カスタマーセンターが用意されていますので、そちらから解約のお問い合わせください。

インターネットから手続きする際は、ケーブルテレビ事業者のホームページから申し込みを行います。
ただ事業者によっては、解約手続きの受付は電話のみの場合もあります。
解約撤去費用や解約違約金の金額を確認
ケーブルテレビを利用する際は、専用の設備を設置する必要があるため、契約当初に設備費用が発生します。
また解約時には設置した設備の撤去が必要となり、契約しているケーブルテレビによっては撤去費用を請求されるケースも。
そして契約中のサービスが2年または3年契約の場合、契約途中の解約に際しては違約金の支払いが必要です。
なお引越し先でも同じケーブルテレビを使用する際は、違約金は発生しませんので、同じ地区内で引越す際は、継続利用もご検討ください。
解約日・設備撤去工事日の日程調整は引越し1か月前に
解約の申し込みをしたする際、ケーブルテレビの解約日の指定と、設備を撤去する日の日程調整を行います。
撤去工事は、申し込みをしてすぐに行うことは難しく、時期によっては先に予定まで埋まっていることもあるためご注意ください。
また引越しにより解約する際は、撤去工事を後回しにできませんので、解約申し込みは引越し1か月くらい前に連絡することをオススメします。
ケーブルテレビの新規契約手続きの流れ

引越し先でも同じケーブルテレビを継続利用する場合は、解約手続きの際に引越しの手続きを行い、引越し先が現在契約しているケーブルテレビの対象外地域の場合は、新規契約をします。
新規契約の申し込みは電話またはインターネット
新規契約の申し込みは、電話またはインターネットで行います。
解約申し込みの場合は引き留めのために電話のみしか受付していない事業者もありますが、申し込み際してはインターネットからでも手続きできる事業者が多いです。
またケーブルテレビは、引越す地域が少しずれただけで契約できないこともあるため、申し込みをする前に引越し先の地域で契約できるケーブルテレビを確認してください。
ケーブルテレビ事業者から工事の日程調整の連絡
申し込みを行うと、次にケーブルテレビ設備工事の日程調整を行います。
契約する事業者と電話で日程調整を行うこともありますが、地域に根付いたケーブルテレビの場合だと直接自宅に訪れて、工事費用や日程調整を行う事業者もあります。
また契約に際し、料金の支払い方法を設定するため、銀行振り込みの場合は口座番号と届出印、クレジットカード払いの場合はクレジットカード情報が必要です。
契約するサービスによって、支払う月額料金は変わりますので、どのサービスを利用するかは事前に決めておきましょう。
ケーブルテレビ設備の工事は1~2時間程度
ケーブルテレビ設備工事は、通常1時間から2時間で完了します。
ケーブルテレビで利用するサービスによって、設置する設備は異なり、設備費用の金額も変わります。
主なケーブルテレビの工事プラン
- 新規導入一式工事
- テレビサービス導入工事
- インターネットサービス導入工事
- 固定電話サービス導入工事
また工事費も加入プランによって料金は変わりますが、工事費用を事業者が負担してくれるキャンペーンを実施しているケースもありますので、キャンペーン期間を上手く利用し契約してください。
なお賃貸物件の場合、ケーブルテレビに対応している物件も存在し、J:COMの場合、利用できる物件検索が可能です。

ケーブルテレビの引越し手続きのまとめ
ケーブルテレビの引越し手続きのまとめです。
- 引越し先で同じ事業者を利用できるか確認
- 解約申し込みは引越し1か月前に
- 新規契約は引越し1か月前に
- 撤去および新規工事費用が発生する
ケーブルテレビでインターネット回線を利用しているケースは意外とあります。
今までケーブルテレビのある賃貸物件に住んでいた場合、新しく光回線と契約しないと引越し先でインターネットは利用できません。
またケーブルテレビの光回線は、インターネット回線の中ではあまり速度は速くない方に分類されます。
そのためもっと快適にインターネットを利用したい方は、引越しを機会にNURO光など、高速通信が可能な回線に切り替えることをオススメします。