光回線を利用している人は引越しする際に、撤去手続きを忘れないように注意してください。
撤去工事は予約制であり、引越し日までに間に合わないと大家さんから追加の家賃を請求される可能性もあります。
引越し時の支出を少しでも抑えるためにも、「インターネット解約手続きは引越し何日前にまでに行えばいいのか」についてわかりやすく解説します。
インターネット解約手続きは遅くても2週間前までに
インターネット解約手続きは引越しの1か月前まで、遅くても2週間前までには連絡してください。
- プロバイダ業者の解約処理
- インターネット回線の工事
この2つの手続きは、解約申し込みした当日に作業が行われることはまずありません。
そのため引越し日が決まりましたら、優先的に手続きするようにしてください。
当月解約できる期限は月末とは限らない
インターネット回線は、基本的に月単位の契約となっており、解約する月末まで使用できるケースが一般的です。
しかし解約申し込みの期限については、契約する会社ごとに異なります。
解約申込期限は契約会社ごとに違う
- A社・・・当月20日まで
- B社・・・当月25日まで
- C社・・・当月末日の3日前まで
各会社で設定されている期限を過ぎてから解約申し込みをした場合、翌月解除扱いとなり、その月に契約解除できません。
翌月解約となれば、同然当然翌月のインターネット料金も請求されるため、余計な支出を増やすことになります。
したがって月末に引越すケースであれば、当月中旬くらまでには解約申し込みをした方が安心です。
解約申し込みが書面手続きのみの会社も存在する
インターネット会社の多くはネットで手続きが完了しますが、一部のプロバイダは書面での解釈手続きをしなければならない場合もあります。
書面で解約する際には、所定の書式を取り寄せることになるため、手元に届くまでに時間がかかります。
また書面で解約申し込み作成し、郵送すると送るのにも数日必要であるため、どんなに早くても手続きに1週間は必要に。
したがって自分が契約しているプロバイダーの解約方法がネット・電話・郵送など手続き手段を確認しないと、手続きが間に合わなくなる可能性もあります。
解約工事が必要な場合は作業の日程調整が必要
賃貸物件の場合、自分で引いたインターネット回線は、基本的に撤去しなければなりません。
撤去工事は、契約しているインターネット会社が作業を行いますが、その作業には立ち会いが必要です。
また回線撤去工事は予約制となっているため、引越しが盛んな時期は1か月先まで予約が埋まっていることも。
そのため撤去工事の面からみても、早期の解約手続きは必要です。
なお引越し日よりも早くインターネット回線を撤去すると、引越しまでの期間は自宅でネット環境がなくなる点にも注意しましょう。
退去時に撤去するインターネット設備は?
賃貸物件から立ち退く際、撤去するインターネット設備は次の通りです。
- モデム
- ルーター
- 光コンセント
- 電柱からの引き込み金具
モデムは返却が必要かを確認する
モデムとは、光回線から送られてくる信号を、パソコンやスマホなどが理解できる信号に変換するための機器です。
光回線の場合、モデムの役割を担っているのがONU(光回線終端装置)で、光ケーブルからの信号をONUで変換し、インターネット機器が利用できるようにします。
契約しているプロバイダーによっては、解約時にモデムの返還を求められることもあり、返却しないと違約金が請求されることもありますので、契約内容をご確認してください。
レンタルルーターを返却しないと違約金が発生する
ルーターは、インターネットとパソコンやスマホなどの機器を繋げるための機器です。
ONUにLANケーブルを接続すれば、ルーターが無くても1台はインターネットが利用できるようになります。
しかし複数のインターネット機器を使う場合や、無線で利用したいケースにおいては、ONUとルーターを接続しなければなりません。
またルーターは自身で購入した場合と、レンタルしたルーターの2種類あります。
レンタルルーターはプロバイダーと解約時に返却することになるため、引越し先に持参せずに返却手続きをしてください。
光コンセントは工事が必要になるケースも
光コンセントとは、光ファイバーが入っているコードを接続するコンセントです。
電化製品を使用するコンセントとは別物であり、光回線を利用する際に別途設置するコンセントです。
光コンセントは、大家さんや不動産管理会社から撤去を求められるケースと、プロバイダーから撤去を求められるケースの2種類あります。
解約する際には撤去工事費を請求されることもあるため、契約内容で撤去の必要性と工事費用について確認してください。
引き込み金具の撤去・空けた穴は埋める必要がある
光回線は電柱から建物内に配線するための工事が必要となり、建物によっては穴を空けます。
光回線を撤去する場合には、建物内に引き込んだ光回線を元に戻す作業と、引き込み金具の撤去、壁に穴を空けた場合には塞ぐための工事が必要です。
インターネット回線の撤去工事が不要になるケース
インターネット回線は、設備を撤去する工事が不要になるケースもあります。
入居時点からインターネット設備が整っていた
インターネット回線の撤去が必要なのは、原状回復義務があるからです。
最近では、インターネット設備が最初から存在する物件も増えています。
入居した時点からインターネット設備がある物件であれば、設備はそのままで退去して問題ありません。
利用していた光回線が、自分の契約したインターネット回線かどうか確認し、大家さんが契約している回線なら、撤去作業は不要です。
大家さん・不動産管理会社から撤去不要の許可を得た
インターネットは、生活に必要不可欠になったライフラインです。
新しく入居する人が準備する手間を考え、そのまま設置しておけるケースもあります。
大家さんや不動産管理会社がインターネット回線を撤去しなくていいと了承すれば、光回線設備を撤去する必要がなくなります。
ただ元々インターネット回線が設置していない賃貸物件に設備を導入した場合、撤去を求められる可能性が高いです。
またプロバイダーによっては、設備撤去が必須のケースもありますので、その場合は必ず撤去工事をやらなくてはいけません。
配線工事不要のインターネット回線を利用していた
インターネットは、光回線以外にモバイルWi-Fiやテザリング機能を利用しているケースがあります。
モバイルWi-Fiなら端末を引越し先に持参すればいいだけなので、撤去工事は不要です。
またホームルーターはコンセントに差し込むだけでインターネットが利用できる機器なので、契約している会社の登録住所を変更すれば、継続して利用できます。
光回線撤去工事が間に合わないとどうなるのか?
光回線の撤去工事が間に合わない場合、いくつかのトラブルが予想されますので注意してください。
賃貸物件の契約期間が延長になる
撤去工事が間に合わない場合でもっとも注意すべきは、契約期間の延長です。
賃貸物件から退去する際、基本的に引越し日の1か月前までに連絡するのが一般的であり、期限を過ぎると契約期間が1か月延長になります。
また退去申し出をしても、引越し当日まで回線を撤去できなければ部屋を利用しているのと同じですので、撤去が終わるまでの期間の賃料を支払わなければいけません。
光回線の撤去が完了するまでの期間の賃料が日割りなのか、月額払いなのかはケースバイケースです。
契約書を確認し、記載がなければ大家さんまたは不動産管理会社へお尋ねください。
違約金の支払い対象になる可能性
賃貸物件を借りている人は、原状回復義務があり、入居した当時と同じ状況に室内を戻す必要があり、修繕費やクリーニング代は敷金として事前徴収されています。
経年劣化による摩耗は原状回復義務の対象から除かれる一方で、引越し時にインターネット回線をひいた場合、回線を撤去しなければなりません。
インターネット回線の撤去工事が間に合わず、設備を放置して退去すれば原状回復義務を怠ったとして違約金の対象になる可能性は十分考えられます。
賃貸契約書に違約金が発生するケースについて、記載されている場合もあります。
契約書は想像している以上に重要な書類です。
万が一撤去工事が間に合わない場合は、違約金がどの程度発生するかをご確認ください。
代理で立ち会ってもらえるかを確認する
撤去工事は原則契約者本人が立ち会うことになりますが、工事担当者が了承すれば代理人が作業にに立ち会っても大丈夫です。
引越し先が遠方や海外など、引越し当日以降に戻ることができない場合、大家さんや不動産管理会社に立ち会いをしてもらえるか交渉してみましょう。
もし撤去工事の立ち会いを了解してもらえれば、インターネット回線をそのままにしておくことも可能になります。
撤去工事の代理立ち会いを依頼する際は手数料が発生する
大家さんや不動産管理会社に撤去工事の立ち会いしてもらえたとしても、手数料として料金を支払う可能性が高いです。
立ち会い手数料は協議して決めることになりますが、5,000円から10,000円程度は必要になると考えられますので、引越し費用を抑えたい人は自分が住んでいる間に撤去工事を済ませた方がいいでしょう。
インターネットの撤去が退去日に間に合わない
ご自身で契約されたインターネットの撤去が退去日までに間に合わない場合、当社にて撤去の立ち会いが可能です (手数料:5000+税)。入退去が多い時期はプロバイダーも混み合いますので、早めのお手続きをお願いします。
出典:URBAN HOME
インターネット解約手続きの5つのポイント
インターネットの解約手続きの流れを、5つのステップに分けてご紹介します。
- 解約手順の確認
- 解約申し込み・工事の日程調整
- 撤去工事
- レンタル機器の返却
- 違約金・清算金の支払い
1:契約している会社の解約手順の確認
インターネットの解約方法は、契約している会社によって異なります。
自分が契約しているプロバイダーのホームページから解約方法は確認できますが、
- auひかり
- ソフトバンク光
- フレッツ光
の解約手続きは下記のボタンから申し込み可能です。
auひかり | auひかり手続き |
ソフトバンク光 | ソフトバンク光手続き |
フレッツ光(東日本) | フレッツ光(東日本)手続き |
フレッツ光(西日本) | フレッツ光(西日本)手続き |
2:解約申し込み・工事の日程調整
契約しているインターネット会社に解約申し込みをしましたら、回線の撤去工事の日程調整も行います。
ただ撤去工事を必要な場合には、遅くても1か月前、3月や4月に引越す人は可能な限り早めに連絡してください。
なお実家から引越す場合や、光回線設備をそのままの状態いいと了解を得た場合については、撤去工事の日程調整は不要です。
3:撤去工事の立ち会い
インターネット回線の撤去工事は、接続機器の回収や開通させた穴をふさぐ作業が行われます。
作業時間は通常1時間程度ですが、ただ作業する業者は1日で何件もの工事を行っていますので、予約時間から多少前後する可能性はあります。
なお最近では、撤去工事は無料から有料に切り替えている業者もありますので要注意。
対策方法としては、乗り換え先のインターネット会社が違約金や工事費用を負担してくれるキャンペーンの利用です。
キャンペーンを活用すれば、違約金相当額が還元されますので、引越し先のインターネット回線選びにも大切です。
4:レンタル機器の返却
多くのインターネット回線の場合、ルーターなどネット利用に必要な機材はレンタル品が多いです。
そのためレンタル機器は、解約と同時に返却しなければなりませんが、破損や紛失があると違約金を請求されます。
レンタル機器が送付された箱や書類は、返却時に必要になることもあるため、引越し作業時に捨てないようにしてください。
なおレンタル機器の返却方法は業者によって異なりますが、宅配便業者が受け取りに来るのが一般的。
ただ解約後すぐに引越しする際は、宅配業者が回収しに来る住所を引越し先に指定しましょう。
5:違約金・清算金の確認
レンタル機器の回収が完了すると、あとは違約金などの支払いです。
インターネット回線は月ごとの支払いが多く、中途解約でも日割りにならないケースが多いです。
また2年や3年縛りが多いため、引越し先で継続利用しない時は、違約金や工事費用の分割金をまとめて支払うことに。
そしてレンタル機器が破損等している際も弁償金を支払うことになりますので、費用負担が大きい場合には、引越し先でも同じ回線を利用することも検討しましょう。
引越しのタイミングでインターネット解約する際の注意事項
引越し先で別のプロバイダーと新規契約する場合、解約申し込みをすることになりますが、その際の注意点をご紹介します。
引越し日が確定したら優先的に解約手続きを行う
繰り返しになりますが、インターネットの解約は当日にできません。
撤去工事なども考えると、引越し1か月前には解約手続きを進めた方がいいでしょう。
また月末に解約する場合には、当月解約ができないケースもあります。
したがって当月解約をしたいなら、解約希望付きの中旬ごろまでに申し込みを済ませてください。
申し込みから解約する日までの利用可能期間を確認
インターネットの解約申し込みをしても、すぐにネット利用が不可になるわけではなく、月末までインターネット回線を利用できる会社が多いです。
ただ月末になるより先に、レンタル機器や回線の撤去工事を行えば、ネット環境が無くなりますので、その時点で利用できなくなります。
インターネットは、生活になくてはならないライフラインですので、引越しする直前まで利用できるように撤去作業日などの日程調整も必要です。
引越し先で新しい回線を使う場合には連絡も1か月前に申し込みをすること
引越しのタイミングでインターネット回線を乗り換える場合には、引越し先で新しく利用する回線契約が必要です。
引越し先にすでにネット回線が整備されていればいいですが、基本的には自分でネット会社に連絡し、契約しなければなりません。
新規契約の場合には回線工事が必要ですので、撤去工事と同様に回線の開通工事の日程調整が必要です。
また開通工事の予約も引越しシーズンや休日などは予約がすぐに埋まるため、解約手続きと同時期に新規回線の申し込みを行いましょう。
回線乗り換えの場合には違約金を負担してくれる業者もある
引越し先でも継続して同じ回線を利用することも可能です。ただ継続利用でも引越しに伴う回線工事の費用負担は発生しますので、注意してください。
引越しのタイミングで他社へ乗り換える場合には、前契約の違約金など負担してくれるキャンペーンを利用すれば支出を抑えられます。
なおインターネット回線の種類にも特徴がありますので、料金以外のポイントを確認したい方は、下記の記事をご覧ください。
安心と信頼で選ぶなら『フレッツ光』
引越しや一人暮らしで新たに光回線を利用する場合、フレッツ光がオススメです。
フレッツ光はNTT東日本とNTT西日本が提供している光回線サービスなので、安心して光回線を利用できます。
フレッツ光は全国各地で利用可能!
フレッツ光の最大の強みは、全国各地で利用できる点です。
(離島など一部の地域を除く)
光回線の1つであるauひかりは関西や東海の一部エリアで利用できない場所がありますし、NUROひかりも非対応の地域が多いです。
どんなに魅力的なプランであっても、対象地域外なら契約できません。
しかしフレッツ光は、NTT東日本とNTT西日本で全国を網羅しているため、管轄外になる心配は基本的にありません。
NTT東日本の管轄エリア
- 北海道
- 青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県
- 茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県
- 新潟県、山梨県、長野県
NTT西日本の管轄エリア
- 富山県、石川県、福井県
- 岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県
- 鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県
- 徳島県、香川県、愛媛県、高知県
- 福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
フレッツ光の料金プランは2種類
フレッツ光の料金プランは、「定額プラン」と「2段階定額プラン」の2種類あります。
インターネットをよく利用する人は、定額プランの方が料金は安いです。
フレッツ光の料金とプラン特典の内容
月額料金 |
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割引・特典 |
|
利用可能エリア | 全国(※) |
※一部のエリアや、光ファイバーが敷設できないエリアでは利用できません。
IPv6に対応していれば混雑時の通信速度低下問題も解消!
フレッツ光のマイナス点として挙げられていたのが、同時接続数の多くなる時間帯は通信速度が低下する問題でした。
しかし新通信規格のIPv6やIPv4 over IPv6で接続することで、混雑時の速度低下問題が解消されます。
プロバイダーやルーターが新通信規格に対応していないと、新たな通信規格を利用できません。
そのため契約する際は、プロバイダーがIPv6またはIPv4 over IPv6に対応しているかかくにんしてください。
東京ガスの電気・ガスセット割を適用できる
東京ガスを利用している人や、引越し先で東京ガスの電気・ガスを利用する人は、フレッツ光を利用することで『東京ガストリプル割』を適用できます。
東京ガストリプル割は、東京ガスで電気・ガスおよび、東京ガスの提携プロバイダーの提供する光回線に加入すると、光回線の料金が割引なるサービスです。
プロバイダーによって割引金額は異なりますが、年間1,200円から3,800円お得になるセット割です!
キャンペーンを利用して回線工事費用を無料に
光回線を開通させる際は工事が必要であり、一般的に2万円程度かかります。
しかしフレッツ光のキャンペーンを利用すれば、基本工事費が実質無料になります。
キャンペーンは時期によって異なりますので、最新のキャンペーンは下記のボタンを押してご確認してください。
引越し時のインターネット解約手続きのまとめ
インターネットの解約手続きのまとめです。
- 解約手続きは遅くても引越し2週間前まで
- 解約には撤去工事が必要になる可能性
- レンタル機器の返却漏れには注意
- 乗り換える場合には違約金を負担してくれる場合も
解約手続きは面倒ですが、手続きが遅くなると月の解約期限に間に合わず、1か月分余計に料金を支払うことになります。
多くの会社では、ネットで解約手続きができますので、引越し日が決まりましたら速やかに解約申し込みをしましょう!