引越しで住む場所を変えるのは、ペットも同じです。
近場の引越しなら一緒に連れていくことも可能ですが、遠くに引越す場合には一緒に移動することは難しいかもしれません。
本記事では、ペットの引越し手段や料金、引越し先の都合でペットが飼えない時の対処法についてご説明します。
引越し時のペットの移動方法
引越し時にペットを運ぶ方法は3種類あります。
- 自分で運ぶ
- 引越し業者に依頼する
- ペット輸送専門業者に依頼する
自分で引越し先に連れて行く
まずひとつ目が、車や公共交通機関を使ってペットを引越し先に連れて行く方法です。
ペットを自分で運ぶ際のメリットは、何よりも輸送費用を抑えられること。
車がある人なら、自家用車で一緒に移動すれば、ペット輸送費用は発生しません。
電車を利用して運ぶ際、ペットの種類によっては有料手回り品に該当し、料金を支払う必要があります。
ただ電車賃は安く、JR東日本の場合には290円です。
旅客営業規則
(有料手回り品及び普通手回り品料金)
第309条
旅客は、小犬・猫・はと又はこれらに類する小動物(猛獣及びへびの類を除く。)であって、次の各号に該当するものは、前条第1項に規定する制限内である場合に限り、持込区間・持込日その他持込みに関する必要事項を申し出たうえで、当社の承諾を受け、普通手回り品料金を支払って車内に持ち込むことができる。
(1)長さ70センチメートル以内、最小の立方形の長さ、幅及び高さの和が、90センチメートル程度の容器に収納したもので、かつ、他の旅客に危害を及ぼし、又は迷惑をかけるおそれがないと認められるもの
(2)容器に収納した重量が10キログラム以内のもの
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普通手回り品料金は、旅客の1回の乗車ごとに、1個について290円とする。
一方、飛行機で引越し先に行く場合でも一緒に連れていくことは可能ですが、事前予約や同意書のサインが必要です。
ペットを飛行機に乗せる場合には料金が発生しますが、ANAの国内ペット料金は6,000円となっています。
(一部路線は4,000円)
なお大型犬や爬虫類、魚類などのペットは自分で輸送するのは難しいため、専門業者に依頼するのがペットにとってもよい選択です。
引越し業者に依頼して輸送する
2つ目が、引越し業者に依頼してペットを引越し先まで連れてきてもらう方法です。
引越し業者に依頼するメリットは、引越し作業の負担が軽減できる点。
専門業者に依頼する場合には、引越し業者とは別に手続きが必要になり、日程変更があった際は、引越し業者と輸送会社の双方への連絡が必要です。
しかし引越し業者にペットの輸送をお願いすれば、連絡のやり取りは引越し業者のみとなります。
また自分で、ペットを運ぶ必要がないのも引越し業者に依頼するメリットです。
デメリットとしては、追加料金が請求される可能性と、引越し業者によってはペットの輸送を断られる場合がある点。
とくに爬虫類など、輸送するのが難しいペットに関しては、最初から専門業者に依頼することも検討してください。
なお引越し一括見積もりサイトでは、引越し業者選ぶをする際、ペット輸送のオーダーも可能です。
ペット輸送専門業者に依頼して輸送する
3つ目に、ペット輸送専門業者に依頼をして引越し先まで連れてきて貰う方法があります。
ペット輸送専門業者は、ペットの輸送に特化していますので、幅広いジャンルのペット輸送に対応しています。
ペットのための輸送会社なので、ペットの輸送負担を考えて運んでくれるのもポイントです。
ただ自分の引越しとは別に業者選びをする必要があり、自分でペットを運ぶよりも輸送コストは高くなります。
それでも特殊な生き物は自分で運ぶことは難しいため、大切なペットのお引越しは専門業者に依頼した方がリスクを抑えられます。
ペット輸送ができる引越し業者【3選】
ペットの移動は、引越し業者でも輸送可能です。
ただペットの種類や一部の引越し業者によっては、ペット輸送を断られる場合もありますので、業者選びの際に飼育されているペットの輸送が、可能かお確かめください。
アーク引越センター
アーク引越センターには、『ペット輸送』のオプションサービスが個別に用意されています。
引越し方法は、アーク引越センターのトラックにペットを乗せるわけではなく、専門業者が輸送しますので、ご安心ください。
また輸送できるペットについては、要相談となっていますので、引越し料金の見積もり時に確認しましょう。
アリさんマークの引越社
アリさんマークの引越社は、有料サービスとしてペット輸送に対応しています。
有料サービスは、アリさんマークの引越社が行うものもあれば、専門協力会社に作業を委託するものもあります。
またペット輸送の料金の見積もりで確認することになりますので、必ずペット輸送のオプションを追加して見積もりしてもらいましょう。
サカイ引越センター
サカイ引越センターでも、ペット輸送を頼めます。
ペット輸送に際しては、専門業者が代わりに輸送することになっていますが、熱帯業などの水中生物は対応していませんのでご注意ください。
また夏の暑い時期は、ブルドッグなど短頭種の犬は、飛行機に載せることはできません。
なおサカイ引越センターもオプションサービスとなっていますので、ペット輸送の金額は見積もり時に確認してください。
ペット輸送ができる専門業者【3選】
大型犬や特殊なペット、そして長距離輸送の場合には、ペット輸送専門業者を利用して移動するのがおすすめです。
ヤマトホームコンビニエンス
ヤマトホームコンビニエンスは、専門業者と提携してペットの輸送サービスを行っています。
料金は発地から着地までの距離、ペットの種類、サイズ等で異なります。
たとえば、大型犬(ゴールデンレトリバー)を東京から大阪に輸送する場合には、45,600円から対応しています。
また犬や猫以外の、鳥・爬虫類・熱帯魚に関しては地域によっては輸送も可能です。
ドリームエクスプレス
ドリームエクスプレスは、動物専門輸送会社として、小型動物から大型、そして熱帯魚まで幅広く対応しているのが魅力です。
また日本国内に限らず、世界中どこでも運べますので、海外転勤などの際も利用できます。
料金は55,000円からとなっており、陸送のみの場合には、移動距離で料金を計算します。
なお預かりがある場合には、別途15,000円がプラスされますのでご注意ください。
ワンニャンキャブ
ワンニャンキャブは、26年の実績があるペット輸送会社です。
会社の名前は『ワンニャンキャブ』ですが、犬・猫以外のペットの引越しにも対応。
中型犬1匹の料金目安として、東京から大阪の空輸では、39,900円となっています。
また大阪近郊の引越しする人は、ペットタクシーを利用することも可能です。
ペット引越しが終わった後に行う手続き
ペットが引越し先に移動したら、引越し作業は終了ではありません。
ペットの種類によっては、引越し後保健所へなどへ住所変更の届出などが必要となりますので、お忘れなく。
犬は市区町村に住所変更の届出が必要
犬を飼っている人は、引越しや所有者の変更など、録事項に変更があった場合には、「登録事項変更届」の提出が必要となります。
手続きは転入先の市区町村もしくは保健所で行いますが、地域によって手続き機関が異なる場合もありますのでご注意ください。
なお手続きする際には、鑑札と注射済票が必要です。
指定動物をペットにしている場合は個別手続きが必要
指定動物の対象になっているペットを飼育している場合には、引越しに伴い手続きが必要となります。
指定動物は環境省で定められており、手続きする場所は地方自治体の動物愛護管理行政担当組織です。
動物愛護管理行政担当組織は、「都道府県」、「指定都市」、「中核市」に分類されているため、引越し先の地域を担当する自治体にお問い合わせください。
参考:地方自治体連絡先一覧
引越し先にペットも連れていけない場合
職場の転勤辞令などにより、どうしても引越し先にペット連れていけないケースもありますので、その際の対処法をご説明します。
ただ前提として、ペットを置き去りにしたり、放置するのは最も行ってはいけない行為ですので絶対にやめてください。
家族や動物好きの友人に引き取ってもらう
引越しが短期的な場合には、一度実家でペットを預かってもらうのも選択肢です。
また動物好きの友人がいた場合には、事情を説明し、引き取ってもらうことも考えましょう。
なお犬や指定動物の場合には、登録変更手続きが必要となりますので、忘れずに行ってください。
SNSを通じて里親を探す
昔は里親を探すのも大変でしたが、現在はSNSなどを利用することで比較的探しやすくなっています。
またペットのおうちのような、里親探しのホームページも存在しますので、できるだけペットがいい環境で生活できる人を探してください。
動物愛護団体に相談する
ペットとして命を預かっている以上、自分で飼うことが困難であれば責任をもって新しい里親を見つけなければなりません。
ただ家族や友人、SNSなどで里親を探しても見つからなかった場合、お近くの動物愛護団体に相談し、他の手段を探してください。
参考:日本動物愛護協会
ペットの引越しのまとめ
ペットを引越す際のまとめです。
- 自分でペットを連れて行くことも可能
- 長距離引越しの場合には業者に依頼したほうが良い
- リスクが少ないのは専門業者に輸送してもらうこと
- 犬などは引越し後に登録変更手続きが必要
- ペットは責任をもって飼育すること
ペット専門の輸送業者に依頼すると最も安心できますが、費用が高くなるのが難点です。
一方、引越し業者に依頼すれば、オプションとしてペットを輸送してくれるので、コストを安く抑えることが可能です。
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