インターネット回線契約したけど、引越し日までに工事が間に合わない。
そのような、引越しと同じタイミングで契約したのに工事時期が遅れてしまい、引越し日に間に合わないというケースは実は結構多々発生します。
実際、引越しシーズンである3月から4月中は、インターネット工事の予約は取りにくく、1か月先まで工事ができないケースもあります。
引越し日を後ろに移動させるのは難しいので、インターネット回線の工事が間に合わない場合の、対象方法をご紹介します。
まずはじめに:インターネットの種類を軽くおさらい
工事が必要なのはフレッツなどの光回線(固定回線)
インターネットを利用する場合、以下の3種類のいずれかを利用するのが一般的。
- 光回線(フレッツ光などの固定回線)
- モバイルWi-Fi(Broad wimaxなど)
- テザリング(スマホの通信を利用)
主なインターネット回線の特徴まとめ
光回線 | モバイルWi-Fi | テザリング | |
料金 | 〇 | ◎ | △ |
回線速度 | ◎ | 〇 | 〇 |
速度制限の有無 | 無 | 条件付き | 条件付き |
利用までの時間 | △ | 〇 | ◎ |
工事の有無 | 必要 | 不要 | 不要 |
引越しの手続き | 必要 | 必要 (住所変更) |
必要 (住所変更) |
特徴 | ・速度の安定 ・速度の速さ ・無制限の利用 |
・持ち運びが可能 ・低価格での利用 |
・スマホで代用 ・即日利用可能 |
各ツールには特徴がありますが、大前提としてインターネット回線工事が必要なのは光回線(固定回線)を利用する際です。
工事が必要である光回線の最大の特徴は、安定・高速でインターネットが利用できる点です。
固定回線以外の場合、インターネットを使いすぎると通信の速さを著しく遅くされる、などのペナルティがあるケースが存在します。
しかし、原則、光回線(固定回線)はいくら使っても通信制限されるなどのペナルティが存在しません(※)。
※全てが全てではなく、auひかりなど、データをアップロードしすぎると制限がかかるものも存在します。
ただし、その代わり回線工事が必要であり、その回線工事が間に合わないとインターネットを使うことができないという不便さも存在します。
では、もし回線工事が間に合わず、インターネットを使うことが出来なかった場合、どのようにすれば良いのでしょうか。
対処:日常的にインターネットを利用する人はポケットWi-Fiで代用
1つ目の対処法は、ポケットWi-Fiを利用するというものです。
インターネットはSNSや動画、はたまた情報のチェックなどプライベートで利用しない日は殆どないでしょうし、仕事でインターネットを多用する人にとっては、インターネットを利用できないというのは考えられない状態ですよね?
そのため、ある程度の通信量を使う人や、自宅で仕事をする人は、ポケットWi-Fi(モバイルWi-Fi)を利用しましょう。
この方法は
- 回線工事が間に合わないから、数日間だけ他で代用したい!
- そもそも回線工事を取りやめて、違うものを使いたい!
という方のどちらにもオススメの方法です。
※なおモバイルWi-FiとポケットWi-Fiに大きな違いはなく、ソフトバンク社以外は「モバイルWi-Fi」、ソフトバンク社(ワイモバイルなど)では「ポケットWi-Fi」の名前を使っていると認識で問題ありません。
モバイルWi-Fiの特徴
特徴①:持ち運びが可能で外でもWi-Fiが利用できる
モバイルWi-Fiの最大の特徴は、持ち運びが可能であること。
また機器が小型なので持ち運びは容易であり、外出先でもWi-Fiが利用可能に。
ただ山奥や海辺など、Wi-Fiが届かないエリアでは圏外になりますので、屋外で利用する際の電波環境には注意してください。
特徴②:月々の費用を抑えることが可能
モバイルWi-Fiは、月々3,000円台から利用できますので、通信料を抑えたい人は選択しとなります。
また一定の通信量以内であれば、速度制限なしで利用できるのもポイント。
ただ回線速度は光回線には及びませんので、動画など容量が大きいデータをダウンロード・アップロードする際には、少し時間がかかります。
特徴③:即日発送を売りにしているなど、比較的早く手に入れやすい
モバイルWi-fiは工事の必要がないため、機材さえ到着すればその日のうちにインターネットを使えるようになります。
即日発送などを売りにしている商材も多く、機材の在庫さえあれば平均的に2~3日で届く所が多いため、光回線などに比べてインターネットを使えるようになるまでの速度が非常に早いです。
特徴④:一日だけ利用できるサービスなどもある
実は、モバイルWi-Fiには「一日だけ利用」や「一週間レンタル」のようなプランも存在します。
月額利用に比べると割高であったり、色々と制約が面倒であったりすることは否めませんが、
「回線工事がどうしても間に合わないから、間に合わない期間だけ使いたい!」
という人にはオススメです。
モバイルWi-Fiを利用する際の注意点
注意点①:利用するエリアによっては通信環境が悪い
モバイルWi-Fiは、電波を受信してインターネットを利用します。
そのため電波が受信できない場所や、鉄筋コンクリートなど電波が届きにくい場所では安定した通信環境が確保できません。
引越し先の部屋によっては、モバイルWi-Fiの電波があまり届かず、利用するのに不便を感じるケースもあります。
注意点②:速度制限が発生するプランがほとんど
モバイルWi-Fiで「通信量無制限」と広告しているプランでも、本当の意味での無制限ではなりません。
多くのモバイルWi-Fiは、「3日10GB」や「1か月100GB」などの通信量の上限を設定しており、上限を超えた場合には通信量を抑制すために、通信速度を制限します。
Wi-Fiの利用自体は無制限で使えますが、通信速度が制限されているため高画質の動画を見ることはできません。
注意点③:2年・3年契約に要注意
モバイルWi-Fiのほとんどが、2年または3年契約のプランとなっています。
そのため更新月以外で解約する際には違約金が発生し、違約金も万単位になります。
違約金が発生しないモバイルWi-Fiもありますが、年数縛りのあるプランよりも割高になっていますので、注意してください。
注意点④:1日利用等は割高になる可能性が高い
モバイルWifiは一日だけ利用するなどのプランを用意しているところもありますが、一日だけ利用する場合、概して1ヶ月利用よりも高くなる可能性が高いです。
もし本当に「工事が終わるまでのつなぎとしてだけ」利用したいという方は、しっかりとプランを見て費用対効果を検討することがオススメです。
- 工事までのつなぎに使いたい人、工事をキャンセルして、代わりに使いたい人の両方にオススメ
- 費用が安く、また光回線よりも早くインターネットが使えるようになる可能性が高い
- ただし、通信環境は光回線に劣る事が多く、1日利用などは割高になりやすい
応急措置的にインターネット環境を作るならテザリング
光回線が利用できるまでの間、応急措置としてインターネット環境を確保したい人は、スマホのテザリング機能を利用しましょう。
テザリングとは、スマホなどのデータ通信端末を利用して、パソコンやタブレット端末でインターネットを使えるようにする機能です。
スマホがモバイルWi-Fiの役割をしてくれるので、その日からテザリングを使ってインターネットが利用できるようになります。
テザリングの特徴
特徴①:スマホがあればパソコンでインターネットが使える
スマホのテザリング機能を利用すれば、パソコンでインターネット回線が利用できるようになります。
そのためスマホの電波が届く範囲であれば、どこでもパソコン操作が可能に。
また光回線の引越し手続きが完了するまでの繋ぎとして利用するのも効果的です。
そして外出時には、モバイルWi-Fiの端末すらも持ち運ぶ必要がありません。
なのでスマホとパソコンがあれば、Wi-Fiがない喫茶店でも仕事ができるようになります。
特徴②:契約すればすぐテザリングは利用可能
テザリングはスマホのオプション機能なので、スマホの契約内容を変更すればすぐに利用できます。
(スマホの料金プランによってはそのまま利用できるものもあります。)
そのため光回線工事が完了するまでの間や、モバイルWi-Fiが届くまでの期間だけテザリングで凌ぐことも可能です。
テザリングを利用する際の注意点
デメリット①:スマホの通信量を使ってしまう
テザリングでインターネットを利用した通信量は、そのままスマホの通信量として加算されます。
パソコンはスマホ以上に大量の処理などを行うことも多く通信量の消費も多いため、3GBや7GBなど容量が決まっているスマホプランだと、すぐに容量の上限に達してしまいます。
またスマホのプランには、容量無制限のプランも存在しますが、残念ながらテザリング利用の場合には容量の上限規定があることが多いです。
そのためインターネットを頻繁に利用す人は、テザリングはあくまでも臨時の手段として考えてください。
デメリット②:スマホの電池の消費が激しい
テザリング機能はスマホを利用しますので、テザリング中はずっとスマホを利用している状態と同じです。
そのため電池の消費が激しく、外出時に利用する場合には、充電器やモバイルバッテリーを携帯しておくのが無難です。
- スマホひとつあれば通信が可能
- ただし、スマホの通信容量・電池を大きく消費する
インターネットの回線工事をしてまで光回線を利用する意味はあるのか?
正直、インターネット回線工事は面倒ですし、回線工事の立ち会いが必要なので時間も拘束されます。
ただそれでも光回線を利用した方が良い理由があります。
それは以下の通りです。
- 通信容量制限なしで利用可能
- 安定した通信速度
速度制限や通信量を気にしないで利用できる
光回線の最大の特徴は、速度制限や通信量を気にしなくていい点。
高画質で視聴するなら速度は必要ですし、長時間視聴だと通信量が多くなります。
と思うかもしれませんが、1日中動画を視聴する場合、1日で10GBを超えることもあります。
土曜日に通信量を超えた場合、速度制限により日曜日のインターネット環境が悪くため、せっかくの休日が台無しに。
そのため快適なにインターネット環境を確保するなら、光回線一択です。
回線速度の安定性はゲームや動画視聴には必要
光回線の特徴である、高速通信はゲームや高画質動画の視聴には不可欠。
また動画をダウンロードすると一気に通信量を消費しますし、ダウンロード時間も光回線とモバイルWi-Fiでは光回線の方が圧倒的に早いです。
モバイルWi-Fiやテザリングはサブとしては優秀ですが、メインとして利用するにはやや力不足。
なので自宅でインターネットを利用するなら、光回線をオススメします。
利用者別!オススメの光回線3選!
光回線の中で、オススメの光回線をご紹介します。
安心を最優先するなら『フレッツ光』
快適にインターネットを利用するなら、フレッツ光を選びましょう。
フレッツ光は、NTT東日本とNTT西日本が運営している光回線です。
そもそも光回線は、NTTが独占的に事業を行っていました。
そのため日本全国で光回線が利用できるように設備投資をしていたため、フレッツ光が利用できるエリアは、光回線の中でももっとも広範囲です。
またフレッツ光以外の光回線業者は、基本的にNTT東日本(西日本から)回線を借りて運用していますので、フレッツ光の環境が他の回線よりも悪くなることはほとんどありません。
au契約者なら『auひかり』でお得に
auひかりは、フレッツ光と同じくらい広範囲で光回線を利用できます。
またauスマホを利用している人なら、スマートバリュー適用で、月々のスマホ料金が割引に。
auひかりの利用範囲もフレッツ光と同様に、広範囲を網羅していますので、安心して利用できます。
回線速度も安心な『ソフトバンク光』
ソフトバンク光も、auひかりと同様にスマホ割が存在します。
そのためソフトバンク携帯を利用している人は、選択肢になります。
またソフトバンクはフレッツ光から光回線を借りていますが、回線の品質に問題はありません。
そのため高速の通信環境でインターネットを利用したい人にも、オススメできます。
光回線工事が間に合わない場合の対処法のまとめ
光回線工事が間に合わない場合の対処法のまとめです。
- モバイルWi-Fiを使用
- テザリング機能を使う
- Softbank Airを利用
インターネット回線工事の連絡が遅れると生活に支障が出ますので、優先的に手続きすることをオススメします。
また引越しする時は色々な手続きをしなければなりませんので、引越し前のやることリスト!準備は1ヶ月前から始めるのがコツをご参考に準備してください。