引越し時の作業でとくに面倒なのが、インターネット回線の住所変更手続き。
引越し先で同じプロバイダーを利用する場合でも、住所変更は必要ですし、引越し1か月前から手続きしないと開通工事は間に合わない可能性もあります。
そこで本記事では、プロバイダー変更手続きの流れとポイントを解説します!
プロバイダーと回線事業者のは違うのか?
インターネット関係の話をする場合、『プロバイダー』と『回線事業者』のワードがよく出てきます。
正直、違いを理解していなくても、利用上に不都合はほとんどありません。
ただ知識として覚えておいて損はありませんので、ご説明します。
回線事業者はインターネット回線を扱っている会社
インターネットの回線事業者とは、インターネットを使うために接続する回線を扱う会社をいいます。
たとえば『光回線』の事業者としてあげられるのは、NTT東日本・西日本やKDDIです。
またモバイルWi-Fiを利用する際に使う『モバイル回線』の事業者としては、WiMAXで知られているUQコミュニケーションなどがあります。
主な回線業者
会社名 | 回線の種類 | サービス名 |
NTT東日本 | 光回線 | フレッツ光 |
NTT西日本 | 光回線 | フレッツ光 |
KDDI | 光回線 | auひかり |
UQコミュニケーション | モバイル回線 | WiMAX |
J:COM | CATV回線 | J:COM NET |
プロバイダーはインターネットと接続する企業
プロバイダーとは、回線をインターネットと接続する会社です。
電気に例えるなら、
- 電線を扱っているのが「回線事業者」
であり、
- 電気を販売しているのが「プロバイダー」
です。
回線事業者自身がプロバイダーを運営しているケースもありますが、プロバイダー専門の会社も多いです。
そのため回線事業者はNTTやKDDIなど扱っている会社は限られる一方、プロバイダーは全国に数千社存在します。
また一つの会社で複数のサービスを提供したり、光回線とモバイル回線の両方にサービスを提供している会社もあります。
主なプロバイダー
サービス名 | 回線の種類 | 会社名 |
NURO 光 | 光回線 | ソニーネットワークコミュニケーションズ |
So-net 光 | 光回線 | ソニーネットワークコミュニケーションズ |
BIGLOBE 光 | 光回線 | BIGLOBE |
BIGLOBE WiMAX | モバイル回線 | BIGLOBE |
J:COM NET | CATV回線 | J:COM |
インターネットは回線事業者とプロバイダー双方の契約が必要
インターネット環境を整える場合、回線事業者とプロバイダーの双方と契約しないと利用できません。
しかしプロバイダーがあらかじめ回線事業者を選定し、プロバイダーと回線事業者の契約を一緒に行うことも可能です。
なおプロバイダーのみを乗り換えることもできるため、プロバイダーのサービスが悪いと感じたら、変更することも検討してください。
引越し先で引き続き同じプロバイダーを利用する場合
いま契約しているプロバイダーを引越し先でも利用する場合、2つのポイントにご注意ください。
- 引越し手続きは1か月前から
- 住所変更はWEBまたは電話
手続きは引越し日の1か月前に行うこと
インターネット回線の引越しで最も大事なのは、住所変更手続きは可能な限り早くを行うことです。
ただ、同じプロバイダーを引き続き利用する場合でも、現住所の回線撤去工事と、引越し先の開通工事は必要です。
回線工事に要予約なのであり、連絡した日から通常2週間から1か月先にならないと工事をしてくれません。
つまり引越し1週間前に連絡しても、引越し当日に回線工事をしてくれる可能性は薄く、最悪引越し後1か月はインターネット環境が整っていない状態で生活をしなければなりません。
そのため引越し日が決定した時点で、早急にインターネットの住所変更手続きを行ってください。
住所変更はWEBまたは電話で手続き
プロバイダーを継続利用するなら、契約している会社のサイトまたは電話で手続きの申し込みが可能です。
ただ住所変更を行う場合でも、光回線の撤去工事と開通工事を行う関係上、工事費用を請求されるケースもあります。
キャンペーンなどにより費用が実質無料になることもありますが、継続利用するメリットが薄いプロバイダーもあります。
いま契約しているプロバイダーに特別の思い入れがなければ、引越しを機に乗り換えることも1度検討してください。
引越しでプロバイダーを乗り換える場合の手続き
引越しのタイミングで、プロバイダーを変更するのはアリな選択です。
インターネット回線を乗り換える場合、乗り換え先の会社が工事費用や違約金を負担してくれるケースが多いため、継続利用するよりも料金を安く抑えられる可能性もあります。
そんな乗り換えを行う際の手続きについて解説します。
現在契約しているプロバイダーの解約申し込み
最初に行うべきは、いま契約しているプロバイダーの解約申し込み。
退去する日までに回線の撤去工事をしなければなりませんので、期限的な優先度が高いのは解約手続きです。
またWi-Fiルーターなどをレンタルしていたら、解約と同時に返却しなければいけません。
住所変更手続きは、プロバイダーのWEBサイトから手続きできる会社がほとんどです。
しかし解約に限っては、電話申し込みのみに限定している会社もあります。
また電話対応の時間は決まっており、オペレーターの少ない会社は電話がとくに繋がりにくいです。
そのため朝一や、平日の昼間など、可能な限り電話が空いている時間帯を狙って連絡してください。
新規契約は引越し日の1か月前までに
解約申し込みが終わりましたら、次に新規契約の連絡です。
新規契約を申し込むのは、やはり引越し1か月前まで。
何度も『引越し1か月前』と申し上げておりますが、それくらいインターネット回線の住所変更手続きには時間がかかります。
新規契約の申し込みが完了すれば、回線工事の日程調整となりますので、引越しする日に合わせて指定してください。
撤去・開通工事には立ち会いが必要
インターネット回線の撤去・開通工事には、立ち会いが必須です。
ただ立会人は、代理人でも大丈夫な会社も多いため、申し込み時に確認してください。
また撤去工事はそこまで時間はかかりませんが、開通工事には2時間近くかかることもあるため、時間に余裕を持って対応しましょう。
引越し先で使うプロバイダーは変えるべきか?継続すべきか?
引越し先で同じプロバイダーを利用するか、乗り換えるか悩んでいる人は、ポイントを2つに絞り検討してください。
- インターネット環境(速度など)
- 利用料金
継続利用も乗り換えも作業時間はほとんど変わらない
インターネットの住所変更は、同じプロバイダーを利用しても乗り換える場合でも行う手続きの量はほとんど変わりません。
乗り換える際には、新規契約の申し込みが必要となりますが、それほど時間がかかるものではなく、むしろ継続利用でも新規契約と同じくらい住所変更に時間がかかることに注意しましょう。
今のインターネット環境を維持したい人は継続利用すべき
今のインターネット環境を引越し先でも作りたい人は、プロバイダーを継続利用しましょう。
プロバイダーによってトラブル発生時の対応方法が違ったり、契約内容も異なります。
ただインターネット回線の通信速度は、どうしても周囲の環境によって左右されてしまいます。
そのため現在住んでいる場所と引越し先の環境が違っている場合には、同じプロバイダーを使っても環境が変わる可能性もあることは知っておくと良いかもしれません。
インターネット料金を抑えたい人は乗り換えるべき
プロバイダーを変更する最大のメリットは、料金を抑えられる点。
月額料金も大切ですが、工事費用の金額も料金比較するさいには注目してください。
新規加入なら工事料金は無料になるけど、引越しの場合は工事費を実質負担、なんてこともあったりします。
また、残念ながら、インターネット関係の契約は継続利用よりも新規契約者を優遇する傾向にあります。
乗り換え後1年間は大幅に回線代金を割引!のようなキャンペーンを行っている会社は非常に多く、インターネットの乗り換えのほうが料金を抑えられる可能性が高いです。
参考例として、nuro光という回線は「新規加入限定で月々の費用を一年間980円!」というお得なキャンペーンを実施していたことがあります。
そのため、とくにプロバイダーにこだわりがない人は、引越しのタイミングで乗り換えることをオススメします。
プロバイダーの住所変更手続きのまとめ
引越しする際のプロバイダー住所変更手続きのまとめです。
- 住所変更は引越し1か月前までに
- 継続利用でも撤去・開通工事は必要
- 費用を抑えたい人は乗り換えるべき
引越しする時にしなければいけない各手続きは、本当に面倒です。
ただ面倒な作業を先延ばしにすると、さらに面倒になります。
そのため既に引越し日が決まっている人は、今このタイミングでインターネットの住所変更手続きをすることを強くおすすめします。
もしくは乗り換え手続きをしたい方専用に、下部に簡単に乗り換えが可能な窓口をご紹介しています。