スマホやモバイルWi-Fiの通信速度制限の基準として、「1Mbps」の数字を目にするようになりました。
1Mbpsの通信速度は、用途を限定すれば不自由なく利用できる通信速度です。
しかし仕事でインターネット回線をする場合には、1Mbpsでは通信速度が足りないケースもありますのでご紹介します。
1Mbpsの通信速度で行える作業と操作の範囲
通信速度とは、データを送受信する速度であり、速度が上がれば大容量のデータでも短時間に処理できます。
1Mbpsは低速に分類する通信速度である一方で、大容量を必要としない作業であれば問題なく操作できるケースもあります。
Googleドキュメント・スプレッドシートは1Mbpsでも利用可能
Googleドキュメントやスプレッドシートなど、通信量が少ない操作なら、通信速度が1Mbpsでも問題なく使えます。
起動する速度は、制限なしの状態よりも少し遅くなる可能性は否定できません。
ただ一度立ち上がれば、その後は通常の作業と変わらない程度に使用できます。
YouTubeの360pまでなら1.5倍速でも視聴可能
YouTubeを視聴する場合、スマホ画面でしたら360pの画質で1.5倍速までは視聴できます。
再生時間が短い動画や、通信環境によっては2倍速でも視聴可能ですが、通信速度が少しでも下がるとカクツク可能性はあります。
360pの画質はPC視聴なら見劣りします。
ただスマホなど小さい画面サイズでの視聴であれば、360pでもそこまで画質の荒さは気になりません。
480pで視聴可能なケースは、通信環境などが良い場合のみに限られ、基本的に動画停止することは覚悟しましょう。
したがってストレスなく視聴したい場合には、360pまでの画質を下げてください。
なおシークバーを移動させるのにはやや時間がかかるため、ザッピング(飛ばし飛ばし動画をみる見方)には不向きです。
ニコニコ動画はスマホアプリで360pまでなら1倍速が限界
ニコニコ動画は、YouTubeと比べて動画が重いです。
そのため1Mbpsでは360pの1倍速が限界だと思ってください。
またパソコンはスマホよりも表示される画面が大きいため、1回に必要な通信速度が多くなります。
したがってパソコンだと、360pでの再生も難しいこともあります。
Twitterは1Mbpsの通信でも問題なく利用できる
スマホでTwitterアプリを使用する場合には、問題なく起動します。
Twitterで呟いたり、トレンドを確認することは可能です。
ただ通信量を要する画像は、表示するまでに時間がかかりるため通常よりも表示速度は遅いです。
また添付している動画はカクカクするので、表示をOFFにして利用すると、よりスムーズに動くようになります。
ブログやサイト確認は画像の有無で表示速度は異なる
ブログや公式サイトを見る場合、表示される画面に画像があるかないかで、すべて表示が完了するまでの時間は大きく変わります。
表示されるのがだけであれば、1Mbpsの通信速度でも問題ありません。
しかし画像が多く添付されていたり、楽天市場のような基本的に画像しか表示されていないショッピングサイトは、ある程度の通信速度がないと表示されるまで時間がかかりますのでご注意ください。
小説など文字だけの電子書籍はダウンロード可能
1Mbpsでダウンロードすると時間はかかりますが、小説など文字だけの電子書籍の場合には許容範囲内です。
通常よりもダウンロード時間はかかりますが、数分でダウンロードは完了しますので、1,2冊であれば問題ありません。
1Mbpsの通信速度で利用するのは困難な作業・操作
1Mbpsは1車線道路だと思ってください。
交通量が少なければ、1車線道路でも渋滞は発生しませんが、交通量が増加すれば渋滞が発生します。
1Mbpsも同様で、扱うものの情報量が少ない場合は問題なく動きますが、動画など情報量が多くなると遅延を頻繁に起こすようになります。
低速の通信速度でマルチタスクをこなすのは困難
1MbpsでもTwitter操作やYouTubeの普通画質の視聴は可能です。
しかし複数のアプリ等を利用し始めると、困難を感じる場合が多いです。
スマホで画面を分割して複数のアプリを操作する際、双方のアプリの通信量が発生します。
たとえばTwitterとYouTubeを同時に起動した場合、双方のデータ通信を1Mbpsでまかなうのは困難なため、Twitterの動きは遅いですし、YouTubeはまともに動きません。
またパソコンなら、複数のタブを起動させることは普通ですので、その作業を行えないのは苦痛にすら感じます。
したがって普段から同時に作業をする人にとっては、1Mbpsでは物足りない通信速度です。
パソコンは1度に必要な情報量が多くなるためネット操作はもたつく
スマホよりもパソコンの方が表示される情報量は多く、通信速度がないと表示されるまでに時間がかかります。
そのためスマホでネットサーフィンをするのは問題なくても、パソコンだと動きがもっさりすることもあります。
サイトやブログを見たいだけなら数秒待てば表示されますが、普段高速通信の環境下で作業している人は、たった1秒待つことを繰り返すだけでも結構苦痛です。
また調べ物をしながら書類作成をする場合、2画面を起動する状態になるため、表示される速度は遅いです。
そのためパソコン作業をメインにしている人は、常時1Mbpsでの作業は厳しいと思ってください。
画像添付の多いサイトの閲覧は難しい
文字よりも、画像の方が通信量は遙かに多いため、画像が多い画面表示は遅くなります。
1Mbpsでも通常のネットサーフィンなら問題ありません。
ただ通販サイトなど、表示される画像が多いサイトを閲覧するには不向きです。
たとえばユニクロやGUのサイトは非常に重いため、1Mbpsでチェックするのは難しいです。
軽量化をしているサイトもありますが、サイトの軽い・重いを気にしなければいけない時点で不便さを感じることは理解しておきましょう。
漫画などのダウンロードはかなり時間がかかる
文字のみの電子書籍なら、1Mbpsでもダウンロード可能ですが、漫画など情報量が多い書籍になるとかなり厳しいです。
光回線を経由して漫画をダウンロードする場合、数十秒で完了しますが、1Mbpsなら10分以上かかることもあります。
またダウンロード中は、ネットサーフィンするのも困難なくらい速度が低下するため、その間はスマホが利用できない状態に。
したがって頻繁に漫画を電子書籍で読む人は、1Mbpsの通信環境は避けるべきです。
1mbpsでZoomのオンライン会議は可能なのか
大手ビデオチャットツールのZoomを利用する場合、1Mbpsの通信速度でも利用可能か不安だと思いますので、以下のポイントごとに解説します。
- 音声通話のみの使用
- ビデオ通話での使用
- グループビデオでの使用
- 高画質での使用
音声通話のみなら1mbpsで問題ない
音声通話でZoomを使用する場合の通信速度は、1mbpsで問題ありません。
音声のみだと使用する通信量は少なく、途切れたりすることは基本的にないです。
別会社になりますが、筆者がLINE通話を連続数時間使用した時、通話が途切れることはありませんでした。
1対1のビデオ通話なら画質を抑えれば問題ない
ビデオ通話を利用する場合、画質を抑えれば1mbpsで大丈夫です。
Zoomの画質は「解像度」で変更することが可能であり、解像度を小さくすることで通信量を抑えられます。
表示する画面が大きくなれば必要な通信量も増えため、スマホよりもパソコンでZoomを使用する場合の方がより通信速度が求められます。
ただパソコン上で表示される画面を小さくすれば画質を抑えられるため、相手の顔などが確認できる程度の解像度であれば大丈夫な場合は、画質や画面の大きさを調整してください。
グループビデオになると必要になる通信速度が増える
Zoomは複数人が同時でビデオ通話できる、グループビデオの機能もあります。
グループビデオは参加する人数が増えれば表示される画面も多くなるため、1度に必要な通信量も増加します。
そのため1対1のビデオ通話では問題なくても、参加者が増えると1Mbpsの通信速度では対応できない可能性もある点には注意してください。
高画質設定にすると1mbpsでは不足する可能性が高い
Zoomでは高品質ビデオ・HDビデオ・1080pHDビデオにも対応しており、よりクリアな画面でビデオ通話が可能となっています。
高画質ビデオ(480p)なら、1Mbpsの通信速度でも1対1ならビデオ通話は可能です。
ただ画質が良くなれば必要になる通信量も多くなるため、1Mbpsの通信速度でHDビデオ(720p)以上の画質で利用するのは難しいです。
また複数人で会議する場合のグループビデオになると、高画質ビデオ設定にしても1Mbpsでは不足する可能性があるのでご注意ください。
なおスマホなどの通信速度1Mbps制限は、常時1Mbpsの速度が出るわけではありません。
一時的な速度低下が発生すれば、画面が乱れたり通話が途切れる可能性もありますので、ご注意ください。
通信速度1Mbpsの環境下で仕事を行うのは難しい
インターネット回線が1Mbpsの通信速度しか出ない環境下で、仕事を行うのは現実的にかなり難しいと思ってください。
低速通信の環境は仕事の作業効率の低下をまねく
1Mbpsでも、Googleドキュメントやスプレッドシートなどは、問題なく動きますが、それでも立ち上げには時間がかかります。
たった数秒の遅れは、普段に慣れている人にとって作業テンポが崩れる要因となり、仕事の効率を下げる結果に繋がります。
またマルチタスクに耐えられない速度である以上、ネット検索しながら書類作成を行うのは困難です。
それらの点を踏まえると、1Mbpsは通常の回線速度より、作業効率を間違いなく下げる環境といえます。
時間帯によっては1Mbpsよりも速度が低下する
スマホやモバイルWi-Fiで1Mbpsの通信速度制限は、1Mbpsが上限です。
上限速度が1Mbpsである以上、実際の速度は1Mbpsを下回ることは普通にあります。
1Mbpsの半分500kbpsしか通信速度が出ない場合、YouTubeで360p画質の再生は難しいです。
またダウンロードにもかなりの時間を要します。
写真やボリュームの多い資料をダウンロードする際は時間がかかりますし、ダウンロードと並行して作業するのも困難です。
ZOOMなどオンライン会議だと通信が途切れる可能性もある
ZOOMなどで、オンライン会議をする機会も増えていますが、1Mbpsでも画質を下げればなんとか参加することは可能です。
しかしあくまでも可能であるというだけで、推奨は絶対にできません。通信速度1Mbpsの場合、通信が途切れたり遅延することは十分考えられます。
プライベートであれば、それでも問題ないかもしれません。
しかし仕事であれば、回線切れは会議の中断を意味しますので、1Mbpsの通信速度で参加するのは避けましょう。
自宅で仕事の環境を整えるのであれば光回線を利用するのが鉄板
在宅勤務など、自宅で仕事をする機会が多くなっている人は、光回線の利用をオススメします。
光回線は高速の通信速度で、インターネットを利用できることはもちろんのこと、高速通信を維持しながら容量を気にすることなく使える点が大きなメリットです。
そこで代表的な光回線4種類をご紹介しますので、好みに合った光回線の利用をご検討ください。
auユーザーのマストな光回線!『auひかり』
auひかりは、auユーザーなら絶対選んだほうが良いな選択肢です。
最大の魅力は、スマホ料金が割引と回線速度の安定性を兼ね備えている点です。
auひかりの料金とプラン特典の内容
月額料金 |
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割引・特典 |
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キャンペーン利用 による最大還元額 |
115,000円 |
利用可能エリア | 全国(※) |
※auひかりは、東海と関西の一部エリアを除き、全国で利用可能です。
住んでいる場所が提供エリアに入っているかは、下記のリンクから検索できますので、最初にご確認ください。
auひかりに申し込みする際は、インターネットからの申し込みがオススメです。
キャンペーンの適用により最大115,000円が還元されます。
また光回線を利用する際に必要となる初期工事費用も原則無料になりますので、auユーザーはauひかりを最優先の選択肢としてご検討ください。
ソフトバンクユーザーなら『Softbank光』を選ぶべし!
Softbank光は、ソフトバンクユーザーにお得な回線です。
auひかりがauスマホ料金を割引するのと同様、Softbank光もソフトバンク系のスマホ料金が毎月1,100円割引になります。
Softbank光料金とプラン特典の内容
月額料金 |
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割引・特典 |
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キャッシュバック金額 | 25,000円 |
利用可能エリア | 全国(※) |
※光ファイバーが敷設できないエリアでは利用できません。
他社の光回線を利用している人がSoftbank光に乗り換える場合、最大25,000円のキャッシュバックを受けられるキャンペーンも実施しています。
また解約時に発生する違約金は、Softbank光と契約すると全額キャッシュバックされるため、引越し時など乗り換えを検討している方はSoftbank光も候補にしてください。
安心と信頼で選ぶなら『フレッツ光』
フレッツ光は、NTT東日本とNTT西日本が提供している光回線サービスです。
フレッツ光の料金プランは「定額プラン」と「2段階定額プラン」の2種類から選べるのがポイントです。
フレッツ光の料金とプラン特典の内容
月額料金 |
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割引・特典 |
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キャンペーン利用 による最大還元額 |
70,000円 (契約内容によって異なります。) |
利用可能エリア | 全国(※) |
※一部のエリアや、光ファイバーが敷設できないエリアでは利用できません。
光回線を開通させる際は工事が必要で、戸建てとマンションで発生する費用は異なりますが、2万円程度かかります。
しかしフレッツ光に申し込みすると、基本工事費が実質無料に。
またISDN・ADSLを利用している人についても、光回線への切替工事費用が無料になります。
最速のインターネット回線を利用したい人は『NURO光』
最速で光回線を利用する場合、最初に名前が挙がるのは『NURO光』です。
NURO光は、ダークファイバーを利用しているため、コラボ光のような通信速度の低下が起こりにくいです。
また独自の通信技術により、通信速度の高速化を実現している点も見逃せません。
NURO光の料金とプラン特典の内容
月額料金 | 5,217円 |
割引・特典 |
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キャンペーン利用 による最大還元額 |
45,000円 |
利用可能エリア |
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NURO光の利用エリアは、全国の一部地域に限られますので、お住まいの場所でNURO光が利用できるかは、『NURO光サービスご提供エリア』でご確認ください。
NURO光は、その倍の2Gbpsの通信速度でインターネットを利用できますし、月額料金が1年間980円になるキャンペーンも実施しています。
通常料金が5,217円なので、1か月4,237円引き、1年で50,844円もお得になるプランです。
また月額料金の割引では無く、キャッシュバックを受けたい方は、45,000円のキャンペーンを受けてください。
なおキャンペーンは期間限定であり、いつ終了するかわかりませんのでキャンペーンを実施ているタイミングで申し込みすることをオススメします。
NURO 光へ申し込み!
https://hikkoshi-1st.jp/comparison/internetvendor/internet-living-alone/
通信量をあまり必要としない人はモバイルWi-Fiも選択肢に
インターネットであまり動画を見ない人や、仕事を日中にしか行わない人はWiMAXがオススメです。
WiMAXは3日10GB以内なら通信速度に制限はありませんし、10GBを超えても1Mbpsの速度でインターネットは利用可能です。
また通信速度が1Mbpsになる期間は、10GBを超えた翌日の午後6時から午前2時の間のみに限定されています。
したがって3日間で10GB以上の通信量を使用したとしても、日中は通信速度に制限がかかる心配はありません。
家族で暮らしている方の回線がモバイルWi-Fiのみでは心許ないですが、一人暮らしや外出先でもWi-Fi環境が欲しい方にはオススメです。
通信速度1Mbpsで仕事をする際のまとめ
通信速度1Mbpsで仕事をする際の注意事項のまとめです。
- ネットサーフィンは可能
- 低画質の動画視聴もできる
- 仕事で利用するには速度不足
- 自宅を仕事場にするなら光回線
光回線やモバイルWi-Fiなど、ダウンロードなどが行える環境を整えている人は、スマホの通信速度が1Mbpsでも生活や仕事に大きな支障は出ません。
しかし1Mbpsの環境のみで生活するのはかなり厳しく、可能な限り高速のインターネット環境を整備した方が効率よく作業を進められるためオススメです。
なお光回線を利用する場合、光ファイバーを部屋まで引き込む回線工事が必要です。
回線工事は予約制であり工事日の予定はどんどん埋まっていきますので、早めに申し込みして工事の日程調整を行ってください!